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[THE NOVEMBERS]一見、クールでスタイリッシュな彼らが、何を思い独立し、スタート地点でどんなことを体験しているのか?――彼らに聞いてみた。

ーツにはザ・スミスやザ・キュアー、国内ではART-SCHOOLやdipを持ち、また現在でいえば〈4AD〉の一連のバンド/アーティスト、たとえばツイン・シャドウ、他にもディアハンターやネオン・インディアンなどのオルタナティヴバンドやシガー・ロスなどとも共振する音楽性を持つ稀有なバンド、THE NOVEMBERS。シューゲイザーやゴシック、そしてインダストリアルな香りのするギターバンドという意味で、日本では絶滅寸前の貴重種といえるかもしれない。その一方で(だからこそとも言えるが)フロントマンの小林祐介は今年に入り、Charaのライブメンバーとして<FUJI ROCK FESTIVAL>などに出演。その後、彼女の新作であるセルフカバー盤『JEWEL』にはバンドごと参加するなど、これまでのファン層を越えてそのセンスが浸透しつつある。

そんな傍目には活動のフィールドを大きなステージに移行するタイミングで彼らは長年在籍した〈UK.PROJECT〉から独立。ニューアルバム『zeitgeist(ツァイトガイスト)』リリース前に自身のレーベル〈MERZ(メルツ)〉を設立し、ライブ活動はもとより作品の流通、販売やプロモーションもメンバーを軸にしたごく少数のスタッフでスタートさせるという。インディペンデント精神に貫かれたスタンスで少なからず、ファンやバンドシーンに驚きを与えている。

しかし。2011年、身近な人の喪失や東日本大震災を経て完成した一連の作品『To(melt into)』と『(Two)into holy』以降、目の前にあるものを当たり前のものとして捉えず、自分の価値観で再定義し、小林の中に潜在していた生きていく上ですべてを真剣かつ楽しんでいきたいという姿勢を作品像の中で明らかにした印象がある。その後はさらに光や穏やかさを表現した『GIFT』と、闇や怒りを表現した『Fourth wall』という対極の2枚のミニアルバムをリリースしたことも、彼らの意志の発露だったと言えるだろう。そうした経緯を省みると、ここ最近のTHE NOVEMBERSは違和感や気持ち悪さを看過しないし、それを作品で表明したきたわけで、それが活動スタイルに及んだのもごく自然に映る。

一見、クールでスタイリッシュな彼らが、何を思い独立し、スタート地点でどんなことを体験しているのか?――彼らに聞いてみた。その結果としてこのバンドに出会う一助になればとてもうれしい。

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Qetic編集部

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