回、Qetic編集部スタッフ・ナオミがチャレンジした〈W Record〉リミックスコンテストの結果発表がされました!

コンテストに応募した中で反響が大きかった人は、3月19日(火・祝前日)に行われるフリーパーティー<W Record vol.02 featuring Bunkai-Kei records>のメインステージに立てるこの企画、見事栄冠に輝いたのはeffexxx@effel_tou)さん! 残念ながらQetic編集部は選ばれませんでしたが、effexxxさんのリミックスは格別! 当日が楽しみデスネ♪ おめでとうございます~~!! と言うことで、effexxxさんのリミックスはこちら!

そんなeffexxxさんも出演するフリーパーティー<W Record vol.02 featuring Bunkai-Kei records>ですが、なんと当日入場も可能になりました!! 会社帰りや急に予定が空いてしまったなど、気軽に寄ってみるのもいいですね( ◜◡‾)(‾◡◝ )

今回、Qeticでは<W Record vol.02>開催間近のおさらいとして「W Record vol.02に登場する〈分解系レコーズ〉アーティスト、ココに注目!」を再び紹介! 「どんなアーティストが出演するの?」「行った事ないけど楽しいの?」など<W Record>をまだ知らないアナタもこれを読めば一安心! 以前の特集記事はこちらをチェックしてもらうとして、3月19日に出演するアーティストを予習してイベントへ臨みましょう~~!

★W Record特集:特集記事


W Record vol.02に登場する〈分解系〉アーティスト、ココに注目!

WWWという箱で今聴きたいという若手トラックメーカーを中心に集めた本イベント。聞き馴れないアーティストも多いと思うが、〈分解系〉が2013年最も推していきたい面々である。どのアーティストも現場でのライブ経験は少なく、今回のフリーパーティーがWWW規模での初ライブとなる。活動拠点が地方なため、東京ではなかなか見る機会が無いアーティストであり、これから大きく羽ばたくであろうアーティストたちである。この機会を見逃すな!

【結果発表】リミックスコンテストより選ばれたのは!? 開催間近のフリーイベント<W Record vol.02>へ遊びに行こう! feature130207_wrecord_detail-e1360300849883 疋田哲也+NIL “Monotone-3”

拡張する音のエレガンス、計算されたビートの設計力から垣間見えるロマンティシズム

2012年6月結成したばかりの、北海道出身の疋田哲也(ひきたてつや)とNIL(ナイル)の二人組ユニット。同年12月には〈分解系レコーズ〉より『utakata++』を発表しており、2000年代〈WARP〉を彷彿とさせる音像で多くのリスナーを虜にした。収録曲“Monotone-3”には、怜悧に保たれた音のテクステャーと、リズムの解釈に深い遊び心がある。決して難解になりすぎず、だが創造力を刺激するその手腕には、IDM、エレクトロニカ、ダブ…と多様な音楽的要素を滑らかにスライドさせていく柔軟な感覚がある。叙情的な響きすら備えた彼らの音楽は、私たちの生活にも溶け込むロマンティシズムを併せ持つ。しかし、WWWのFUNKTION-ONEの重低音で鳴らされた瞬間、この音楽はきっと新たな表情を貴方に見せるはずだ。

【結果発表】リミックスコンテストより選ばれたのは!? 開催間近のフリーイベント<W Record vol.02>へ遊びに行こう! feature130207_wrecord_phasma-e1360237084685-200x200 Phasma “Sinus”

アイデア漲る音の仕掛人、その探音心はボカロからフィールドレコーディングまでを同列に扱う

横浜在住のPhasmaはコンピレーション作品への楽曲提供やリミックス・ワークを行う傍ら、盟友NOEL-KITと共にオリジナルのキャラクター「ふんわりちゃん」のメカニックとして活動を行い、ボーカロイド・シーン界隈からも熱い期待を寄せられている。2011年に初めてPhasma名義で〈分解系レコーズ〉から「Mirage EP」をリリース、フィールドレコーディングで録りためた自然音を再構築するといったコンセプトを持ったこの作品は今作収録の“Sinus”にも通じており、柔らかなヴォーカル・ハーモニーとは美しい層を成す。細かくゆらめき、浮遊するノイズや電子音、静かな高揚感を感じさせるビートはイノセントな響きで以て、音に指向性を持たせる。どこかノスタルジックで、暖かみのあるサウンドが特徴的。

Madegg “Mirages pt.2”

イマジネーションを指針に浮かび上がらせる幽玄のアンビエント――この音楽はあなたとシンクロする。

京都在住の現在20歳、Kazumichi Komatsuによるソロ・プロジェクトがmadegg。先鋭的なレーベル〈flau〉からは1stアルバムを上梓し、〈分解系レコーズ〉からもEPを発表している。収録曲“Mirages pt.2”は聴き手を瞬時に心地よいアンビエンスの彼方へと連れ出してしまう。ベッドルームから溢れ出した様なイマジネーション、そして徐々に胎動する振動音はいつしかあなたの心音と同期する。耳に入り込むアトモスフェリックな音の流れは、まるで宇宙遊泳をしているような音楽体験。エクスペリメンタルで幻想的、どこか〈anticon〉の影響も感じさせるフィーリング。Mount Kimbie、ITALをはじめ、錚々たる海外アーティストと共演歴を持ちながら、好評を博しているライブパフォーマンスはまさに必見。

Emufucka “Porygon”

世界を股にかける若きビートジャンキー、ジャンルを横断して切り開くダンスの脈動。

Emufuckaは仙台出身、東京を本拠地に活動するビートメイカー。わずかこの3年余りの間で、国内外問わず数々の作品に参加しており、リミキサーとしてもその旺盛な創作意欲を奮っている。なお、<Red Bull Music Academy 2013>にも選出されており、今期待の若手筆頭株といっても過言ではないだろう。今作収録、ヒップホップとEDMが邂逅したレイヴィーな“Porygon”では、その2つのシンボリックな部分を弄びながら、ほぼワン・フレーズのリフレインで最後まで聴かせきってしまう。雑食性を感じる、軽快な音運びからは彼のエンターテイン志向が顔を覗かせ、チャーミングな諧謔性もそこはかとなく窺える。フロアの熱狂が自然と思い浮かんでしまう…シンプルではあるが、高い強度を持つナンバーだといえる。

【結果発表】リミックスコンテストより選ばれたのは!? 開催間近のフリーイベント<W Record vol.02>へ遊びに行こう! feature130207_wrecord_qghost-e1360237307910-200x200 Q/Ghost “Felidae Morph”

謎のベールに包まれたクリエイターとその美しき世界観。ファースト・コンタクトはもうすぐそこ!

福岡在住22歳、Q/Ghostは知る人ぞ知る、異彩なアーティストだ。Soundcloudやbandcampで次々と作品を発信し、〈分解系レコーズ〉からは昨年12月に『1913, Azure Language』を発表。アーティで洗練されたセンス、それに美しいメロディ…DE DE MOUSEにも通じるファンタジックな世界観/ストーリーを音楽で描き出す。変わったタイトルの収録曲“Felidae Morph”(ネコ科の変種)は、乾いたパーカッション音を呼び水に、ぱっと開かれていく瑞々しい音の光景。ピアノの残響音と淡いコーラスを背景に展開する様は、爽やかだが艶やかでもあり、つと性急なグリッチと異音の挿入には一筋縄ではいかない実験性も感じる。東京でのライブは今回が初という事だが、存外躍らせるものだというから見逃せない。

各レビュー文:Yu Nakazato

Event Information

【結果発表】リミックスコンテストより選ばれたのは!? 開催間近のフリーイベント<W Record vol.02>へ遊びに行こう! feature130207_wrecord_main-e1360238966949-200x200 W Record vol.02 feat. Bunkai-Kei recordsフリーパーティー
2013.03.19 (火・祝前日)@渋谷WWW
OPEN 19:00/START 20:00
入場無料(1stドリンクチャージ¥1,000)

LIVE:疋田哲也+NIL/Phasma/madegg/Emufucka/Q/Ghost
リミックス公募よりeffexxxさんが出演決定!