Worldwide Festival 2016 -Japan Day-
今年も笑顔と感動に包まれた<Worldwide Festival>(以下WF)において、遥か南仏の地で日本の芸術、ダンス、音楽を融合したスペシャル・パフォーマンスとクラブ・サウンドに触れてもらう、<JAPAN DAY>が昨年の<JAPAN NIGHT>の成功を受けてよりスケールアップして開催された。日中のビーチ・ステージにおけるDJタイム「JAPAN BEACH」には須永辰緒、松浦俊夫、DJ Mitsu The Beats、Dazzle Drumsの4組、さらに夜の部「JAPAN STAGE」にはタップダンサー熊谷和徳、キーボーディスト佐野観、アーティスト井上純の三者によるステージ上のコラボレーションと、一挙にこれだけの日本人パフォーマーが出演した。海外のフェスティバルでは滅多にない、盛大なショーケースとなったので、その模様をお伝えしよう。
Photo by Pierre Nocca
Photo by Emmanuel Comte
7日間に渡るフェスティバル開催期間の中の3日目、水曜日に<JAPAN DAY>は行われた。前日は少々曇りがちで風も強かったので筆者もビーチ出陣を見送ったのだが、この日はまさに「炎天下」、晴天の真っ青な空にギラギラと太陽が照りつける絶好の海水浴日和となった。ビーチ・ステージは名前通り、砂浜の上の白いテント内に海に向かってDJブースがあつらえられ、その前方にサウンドシステムが設置されている。片側に長いバーがあり、一応ぐるりと四角く囲いがあるものの、誰でも無料でパーティーに参加出来るようになっている。囲いの内側の収容人数は千人ほどだろうか。囲いの中に足を踏み入れずとも、周囲一帯に音は響き渡っているので、水面に浮かびながらプレイを聴くなんていうのもアリだ。これまた音が届く範囲の隣には、La Olaというバー/レストランがあり、新鮮なシーフードやカクテルなどが楽しめる。まあ、要するに最高としか言いようがない環境なのだ。
Photo by Pierre Nocca
Photo by Pierre Nocca
イビサ島やクロアチアなど、海やビーチを売りにしたパーティーやフェスティバルは数あれど、ここまで完璧なビーチ・ステージと野外コンサート会場、そしてそれぞれにおける極上の音響設備を完備し、さらに行列や待ち時間などのストレスが皆無なフェスティバルは、<WF>以外にないだろう。(あったら教えて欲しい!)<WF>に来るお客さんのスタンスは、基本「ヴァカンス」だ。だから、日中のプログラムは緩い感じで午前11時に始まり、午後3時くらいに遅い朝ごはんかランチを済ませたくらいのタイミングで徐々に人が集まってくる。
Photo by Pierre Nocca
次ページ:最初に登場するのは松浦俊夫!