アート、ダンス、音楽!日本人が世界の舞台で活躍!< JAPAN DAY>レポート music160729_worldwidefestival_pickup_EC_10

Photo by Emmanuel Comte

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Photo by Pierre Nocca

<JAPAN DAY>出演者の一番手はDJ松浦俊夫さん。午後2時からのDJプレイで、砂浜の「ダンスフロア」も素足では熱くて歩けないような暑さだったため、踊っている人はまばらだったが、開始から少し遅れて筆者が到着するとブースの袖ではジャイルス・ピーターソンが自らみんなにラム酒を振る舞い、DJシンバッドやレフトーなども集まってパーティーが始まっていた。続いて須永辰緒さん。前半と後半で2セットをプレイすることになっていた松浦さんと須永さんの前半セットはリラックスした雰囲気で、<JAPAN DAY>を緩やかにスタートさせた。プレイ時間5分前に空港から直接会場に到着したMitsu The Beats氏は一息つく間もなくブースへ。時間は午後4時。少しずつフロアに水着姿の人々が集まり始め、Mitsuさんのかけるメローなビートにゆったりと体を揺らし始めた。個人的にはMitsuさんがかけたスティービー・ワンダーの“Golden Lady”が状況にベストマッチしていてシアワセな気持ちにさせてくれた。

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Photo by Kosuke Inoue

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Photo by Emmanuel Comte

続いて5時過ぎからは東京のハウス・デュオ、Dazzle Drumsにバトンタッチ。先日の来日時にジャイルスがそのプレイを聴いて、「セット(Sète)のビーチにぴったりだ!」と気に入って今回の出演に繋がったという彼ら。NagiさんとKeiさんの阿吽の呼吸によるバック・トゥ・バックのディープハウス・セットが、埋まり始めたフロアのダンサーたちにエンジンをかけた。次に須永辰緒さんが二度目の登場。Dazzle Drumsのプレイ中は、「こんなパーティー・チューン、俺持ってないよ!」とこぼしていたが、実際には彼らが引き上げたテンポに合わせたハウシーなプレイでしっかりパーティー感を高めていた。その間、この日のビーチ・ステージ最後30分のプレイをすることになっていた松浦さんは「すごく重要な30分を任された気がする……」と若干緊張(?)していたようだったが、そこはほぼレジデント状態でWFに連続して出演しているだけあって、まだ日差しが眩しい7時にブースに入ると、ニューヨリカン・ソウルの“I and the Black Gold of the Sun”の4・ヒーローリミックスをドロップ。太陽のエネルギーをダンスフロアに集めるかのように、みんなが一斉に手を挙げて笑顔で飛び跳ねる光景を作り出していた。こうして盛大な拍手で<JAPAN DAY>の昼の部「JAPAN BEACH」が終了。

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Photo by Pierre Nocca

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Photo by Pierre Nocca

あまりに天気が良く気持ちよかったので、筆者はこのビーチから、同じ海岸線上にある夜の部の会場であるテアトル・デ・ラ・メールまで初めて歩いてみることにした。思っていたより距離があったものの(40分ほど)、少しずつ日が落ちていくまっすぐな水平線を眺めながらの散歩もまた格別だった。最後の方、少々へたれ気味にとぼとぼと歩いていたら、自転車で通りかかったDJシンバッドが後ろに乗っけてくれて、会場までの上り坂を登ってくれたのには感謝!全くのナイスガイである。実際にあまりタクシーがなく、毎日歩くにはちょっと遠いビーチとテアトル・デ・ラ・メール、市内の移動には、常連さんや関係者たちは自転車を使っている。

会場に入ると夜の部一組目の、ベルリンの若手プロデューサー、マックス・グレーフのバンド編成のライブが始まっていた。この夜の二番手が、<JAPAN DAY>の特別企画、熊谷和徳、佐野観と井上純の三者によるコラボレーション・パフォーマンスだった。昨年の<JAPAN NIGHT>に続き、<JAPAN DAY>を企画・実行したのはジャイルスのラジオ番組の仕事等で長い親交を持つシャ・ラ・ラ・カンパニーの木村真理さん。昨年は松浦俊夫さんと沖野修也さんによるDJと、ダイスケ・タナベさんとヨシ・ホリカワさんのライブという構成だったが、今年は<WF>のお客さんに、より多角的に「日本の美意識」を感じてもらえる内容にしたかったという。

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