いよいよフジロックへの出演も来週に控える水曜日のカンパネラのコムアイとオオルタイチの新ユニット・YAKUSHIMA TREASURE。東京・LIQUIDROOM移転15周年の企画で2019年8月22日(木)に開催される初のワンマンライブ<とうとうたらりたらりら>のチケットの一般発売が本日より開始になった。
新ユニット・YAKUSHIMA TREASUREは今年4月に水曜日のカンパネラのコムアイとオオルタイチが共作したEP「YAKUSHIMA TREASURE」に由来する。本作品は、同タイミングでYouTube Originalsで発表された水曜日のカンパネラと屋久島のコラボレーションを試みる作品Re:SETから生まれたEPで、屋久島の生物や自然の音で紡がれた楽曲で構成されている。ユニットでは<フジロック>以降も数々のフェスへの出演が決定しているが、ベニューでのライブの予定はこの8月22日のみ。さらに花道家の上野雄次さんの参加も決定した。
まだ謎の多いYAKUSHIMA TREASUREのライブだが、6月9日にRed Bull Music Studios Tokyoで開催されたメディア芸術祭のスペシャルプログラム BEAT RESONATES〜共鳴する鼓動〜でのライブ映像も、コムアイのインスタグラムや公式ツイッター等で公開した。(撮影:河合宏樹、森重太陽)
コムアイとオオルタイチ、そして上野雄次とのコラボレーションで、果たしてどのようなステージを見せてくれるのか、期待は高まる。
【コムアイコメント】
私たちは、屋久島で昼の森を歩いていました。
ルーペを持って苔を覗くと、ぎゅうぎゅうに並んだビルの群れ。そのどこかに私たちが棲んでいる。
視点をミクロ/マクロに切り替えると、人間が作った街も、大きな自然のなかに生まれ、自然を食いながら、自然に食われています。
最後の日は、明け方の森を歩いていました。
夜の森は、昼の森とまったくちがいます。すべてのものが同じ色になり、じわじわただよう気配だけの世界です。昼間は肌の色や身体の形で、名前をおしえてくれたガジュマルの木。夜の暗闇の中では、寝ているんだかこっちをじっと見ているんだかわからない、その気配だけで存在しています。たくさん凹凸がある木のこぶは、暗くてあまりよく見えないので、脳が、一生懸命なにかを当てはめようとして、ルーレットのように、ランダムにイメージを重ねようとします。いろんな妖怪に出逢うのです。明けてくると、すっと木の中に引っ込んで、鳥や虫も、鳴き方を変えます。あっけらかんと、朝の市場のように。
同じ場所でも、昼と夕と夜と朝のような、ドラスティックな変化があるから、屋内でもそれをやってみたい。
屋久島だけでなくて、音楽と光で、いろんな景色に一緒に旅がしてみたい、というのがこのプロジェクトです。そして自分の知っている華道家の中でひときわキレモノの上野さんが参加して、気配を放つ有機物、人工物をいけてくれる予定です。
YAKUSHIMA TREASUREのプロジェクトでは、フェスティバルを回っていろんな場所と交信していくつもりなので、ライブハウスでワンマンをやるのはこれきりになると思います。
ぜひ体験しに来てください!
Official Trailer | Re:SET feat. Wednesday Campanella’s KOM_I
EVENT INFORMATION
LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY
とうとうたらりたらりら
🌝🌚https://t.co/ZbERwp3DND pic.twitter.com/XaXh5Gyrfg
— コムアイ KOM_I (@KOM_I) July 20, 2019
出演:YAKUSHIMA TREASURE(水曜日のカンパネラ x オオルタイチ)
日時:2019年8月22日(木曜日)開場/開演 19:00/20:00
会場:LIQUIDROOM
前売券取扱箇所:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、LINE TICKET
※中学生以上チケット必要。保護者同伴に限り小学生以下入場無料。
問い合わせ先:エイティーフィールド 03-5712-5227(平日13:00-19:00)
RELEASE INFORMATION
YAKUSHIMA TREASURE
2019.04.03
-収録曲-
01.地下の祭儀
02.島巡り
03.殯舟
04.東
05.海に消えたあなた
06.屋久の日月節
YAKUSHIMA TREASURE(水曜日のカンパネラ x オオルタイチ)
2019年4月にYouTube Originalsで発表された、水曜日のカンパネラと屋久島のコラボレーションを試みる作品 Re:SET。
この作品を通し一枚のEP「YAKUSHIMA TREASURE」が誕生した。
島のカエルの鼓動や木々をうつ雨、岸壁の風、波の音に耳を澄まし、村のおばあちゃんたちとうたい、あの手この手で採集された音をもとに様々な曲が制作された。
屋久島の自然を壊滅させてしまった縄文時代の鬼界カルデラ噴火を題材にした「屋久の日月節」をはじめ、水曜日のカンパネラとオオルタイチが屋久島と取っ組み合い、紆余曲折を経て生み出したタカラのような曲たちをライブセットで披露する。