「ラッド・ミュージシャン」さんとコラボしてTシャツをディレクションしました

――これは?
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これはここでオリジナルで作っているものです。ペンダントヘット自体は、フランスの教会で手に入るお守りのようなもので。ミュージシャンを始め、日本でもかなり話題になっているペンダントヘットを直接仕入れています。後は、シンプルに色々なパーツと組み合わせて、1,500円/1,800円というすごくリーズナブルな価格で売っています。実はこの店で一番数が売れているのはこれかもしれないです。今は残念ながら完売してしまいました。今、もう一回パーツを取り寄せようと考えているところです。

――こちらは?

こちらは先ほど言った今回のメインでやっているマンチェスター在住の、マーティン・オニールというフォトグラファーのものです。彼が1979年に、ジョイ・ディヴィジョンがデビューアルバムを発表3ヶ月前に南マンチェスターで行ったライブをたまたま彼が当時18歳の時に写真を撮ったっていう。その後彼は、マンチェスター新聞のフォトグラファーになったんですけど、一回も世に出す事がなくて、イアン・カーティスが亡くなった25周忌にあたる時に満を持して、初めてそのマンチェスターで写真展をやったんですよね。その時にたまたま僕が何十年振りかにマンチェスターに行ったときに彼の写真展をマンチェスターで見て、自分でコンタクトしたところから友達関係が始まったんです。26枚で完結するものになってます。彼の写真、実は伝記映画『Control』の中のライブのセットで、ステージ回りの特徴的な壁紙がマネされてるんです。何にも許可貰わないで彼の写真そのままに使われ、本人はすごく怒ってましたよ。元々この写真を有名にしたのが『アンノウン・プレジャーズ』という、ジョイ・ディヴィジョンのアルバムの名前を冠した本が英国で発売されて、その中にこれが1枚選ばれて使われたんですよね。それで彼が注目をおかれて・・・こんなに若い頃のライブ写真って殆どないので。

――彼自身もその時初めてこの写真がオフィシャルで使われたんですね。

そうですね。それが一番最初ですね。南マンチェスターでフォトエキシビションを2回やった以外、どこでもやっていなかったのに僕がたまたま見つけて。僕はこれを26枚全部買って、一ヶ月後にもう一回マンチェスターに戻って現像してもらったのを取りにいって、それで日本に戻って来た後、今は無いんですけど「トーキョーヒップスターズクラブ」って言う、明治通りの原宿と渋谷の中間にあったお店のギャラリーで1ヶ月フォトエキシビジョンをやったんですよ。その際に本人を日本に招いて、Tシャツも作ったんですね。その後、東コレのブランドの「ラッド・ミュージシャン」さんでも同じ写真を使ってコラボを行いました。販売期間は1年間やって、東コレでもキャットウォークで実際に使用したり。それらはまずジョイ・ディヴィジョンの写真なんですけど・・・その後彼と仲良くなったなかで、ザ・スミスとか、マンチェスターの有名なバンドの写真もいくつか出てきて、それを使ってもう1回「ラッド・ミュージシャン」さんと1年間僕がコラボしてTシャツをディレクションしました。ジョイ・ディヴィジョンとザ・スミスに関しては、あと2ブランド程ともこの数年間でコラボしています。

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