新MacBook Proに搭載されている第3世代バタフライキーボードは「特定のMacBookおよびMacBook Proモデルのごく一部のキーボード」に生じていた問題の対策されている可能性がかなり高いことが、キーボードの詳細分解、内部文章の流出などでわかりました。
キーボード全体を覆う1つのシリコン膜が追加
先日iFixitが新MacBook Proの分解を行い、キーボードのバタフライ構造の部分にシリコン製の膜が追加されていることが判明していました。
今回さらに、iFixitがキーボードの詳細な分解を敢行。ほこりなどに対する耐性のテストも実施した結果、キーボードに問題が発生するリスクがかなり低くなったことがわかりました。
今回、第3世代バタフライキーボードで新たに追加されたシリコン膜は各キーごとに追加されているのではなく、キーボード全体を覆う1つのシリコン膜が追加されていることが判明。
iFixitが実施したテストでは空気中にあるような小さなチリの侵入を許してしまう可能性はあるが、ほとんどのホコリの侵入を防いでくれる効果があるようです。
ホコリの侵入を防ぐためにシリコン膜追加?
『MacGeneration』がAppleの修理のための内部文章を入手、『9to5Mac』が内部文章が本物であると確認しています。
内部文章にはシリコン膜がホコリの侵入を防ぐためのものであることが記載。
この内部文章が本物であるとすれば、静音性ではなくキーボード内へのホコリの侵入を防ぐ目的でシリコン膜が追加されたということになります。
Appleは新しいキーボードについて「13インチと15インチのTouch Bar搭載モデルには、より静かにタイピングができるキーボードを採用しました。」と静音性に関する改善が行われたことしか言及していません。
Appleが「MacBookおよびMacBook Proキーボード修理プログラム」を発表
先日、AppleはMacBookの2015年モデル以降、MacBook Proの2016年モデル以降を対象に「MacBookおよびMacBook Proキーボード修理プログラム」を発表。
「特定のMacBookおよびMacBook Proモデルのごく一部のキーボード」とごく一部のデバイスに限定されるものの問題が生じていることを認めていました。
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そんな流れを受け、2018年に登場するMacBook Proに期待されていたことの1つが「キーボード」の信頼性の改善でした。
公式には言及されていないものの、静音性だけでなく信頼性に関しても一定の改善が図られた可能性がかなり高くなっています。