ニューヨークに本社を置き、一風変ったハンド・メイドの電子楽器を開発、販売する事で知られるメーカー、「Critter and Guitari」(クリッター&ギターリ)。アルミや木の材質を使った、一見、手作りおもちゃのようなルックスでありながら、本格的な「サウンド&ビデオマシン」として使用できる、数々のユニークな製品を発表し、その中でもポケット・サイズのクリエイティブ・シンセサイザー「Pocket Piano」(ポケット・ピアノ)は、場所を問わず誰でも簡単に音楽を演奏することができ、とても人気があります。
今回、その「Critter and Guitari」から発売されています、「Rhythm Scope」(リズム・スコープ)という気になる製品をご紹介したいと思います。本製品は外部から音楽を入力すると、ビートと映像がシンクロし、カラフルでリズミカルなグラフィックスを出力する事が出来る「ビデオ・シンセサイザー」なのです。
レトロなデザインのグラフィックスがリズムに合わせて動く
こちらが「Rhythm Scope」です。アルミと木で作られているのでとても軽く、手作り感溢れるシンプルなデザインは温かみがあります。本製品から出力される映像は、80年代のレトロ・パソコンでデザインしたような、粒子の荒いカラフルなグラフィックスが、リズムに合わせてカクカクと動きます。その操作はとても簡単です。
ツマミで映像パターンの切り替えと、入力された音量を調節
「Rhythm Scope」を正面から見たところです。左側のツマミは映像パターンの切り替えに使います。右側はゲイン・ツマミで、入力された音量を調節します。このツマミは入力音量を、大きくしすぎても、小さくしすぎても、絵の動きが止まってしまいます。ツマミを調節しながら、画面が一番イキイキと動く位置を探り当てるように使います。一曲の中でもリズムが激しい箇所と、静かな箇所で入力音量が変わってくるので、曲を聴きながらその都度ツマミをベストな位置にコントロールします。
「Rhythm Scope」の電源や音声、映像の入出力はとてもシンプル
「Rhythm Scope」の電源や音声、映像の入出力はとてもシンプルです。左側からDC9Vの電源、中央がオーディオ・インプット、右側がビデオ・アウトプットです。
「Rhythm Scope」にケーブルを接続したところです。付属の9VのACアダプターを接続し、オーディオ・インプットには1/4フォーンプラグ(MONO)を使用します。そして、RCAコンポジット(NTSC)にビデオ・ケーブルを接続してモニターやプロジェクターに映像を出力します。「Rhythm Scope」には音声の出力は付いていません。音を出すには、楽器や音源のアウトプットからスピーカーにケーブルを接続する形となります。
HDMIのモニターに「Rhythm Scope」のグラフィックスを映す場合は、ビデオ・ケーブルからHDMIケーブルに変換するコネクターを別途に購入する必要があります。
トータルで17個の映像パターンを切り替える事が出来る
「Rhythm Scope」を裏側から見たところです。映像パターンのモード切替ツマミの説明が書かれています。16個のパターンとランダム切り替え、トータルで17個の映像パターンをツマミで切り替える事が出来ます。
そのパターンは、パズル、ビッツ、タイマー、ツートーン、ストロボなど、バリエーションに富んだ映像が飛び出します。ランダム・モードにすれば、1~16の映像パターンを自動的に切り替える事が可能です。ツマミを勢いよく回せば、昔のテレビのチャンネルを回した時のような、目がチカチカする激しい映像も出力する事ができ、カラフルでとてもカッコいいです。