コンパクトなボディーにパラメーターやシーケンサーを装備し、直感的な操作で多彩なサウンドやグルーヴを簡単に作れてしまう、今人気の「KORG volca(ヴォルカ)シリーズ」に新たな仲間が加わりました。その名も『volca fm』(ヴォルカ エフエム)!

簡単操作で往年のカッコいいFMサウンドが作れる。『KORG volca fm』がコンパクトすぎる! tec160510_volcafm_2

なんとこれ、あのFM音源の名機を完全再現し、互換性を備えたポリフォニック・デジタル・FMシンセサイザーなんです。FM音源にあまり詳しくない人でも簡単な操作で、カッコいいFMサウンドを作る事が出来るんですよ!

▼KORG volca fmをデモプレイしている動画はこちら。

KORG volca fm – DIGITAL FM SYNTHESIZER

そもそもFM音源ってなんですか?

1980年代にFM音源を搭載したYAMAHA DX7と言うシンセサイザーが世界的に大ヒットし、そのサウンドは一世を風靡しました。金属的で複雑な響きを持ち、キラキラしたエレピ、ブラス等のサウンドは、数多くのミュージシャンに愛され、硬質でアタック感のあるシンセ・ベースを、打ち込みで演奏した機械的でシャープなサウンドはテクノ、エレクトロニック系のクリエーターには今なお定番のサウンド。80年代後期のデジタルっぽさを表現するのに、なくてはならない音源なんです!

『volca fm』は、コンパクト・サイズでありながら、YAMAHA DX7と互換性のある、6オペレーター、32アルゴリズムのFM音源シンセなんです。YAMAHA DX7とMIDIケーブルで接続し、音色ファイルをvolca fmに取り込んで活用するなんて事も出来てしまうんですよ!

▼こちらは本家YAMAHA DX7のデモ・サウンドです。

Yamaha DX7 II – Demo song “FM Visions”

FM音源って音色を作るのが、ちょっとむずかしいんですよね。

でも心配いりません! 『volca fm』は簡単に音作りが出来るインターフェースを採用し、複数のパラメーターがあらかじめアサインされた「MODULATOR」「CARRIER」ノブを操作するだけで、サウンドをスピーディーにエディット出来るんです!

もちろんFM音源を知り尽くしたヘビー・ユーザーなら、メニュー部から全部のパラメーターを個別にエディットする事だって可能!さらにガイドとしてつかえる、パラメーター・リスト・カードが付属されています。

簡単操作で往年のカッコいいFMサウンドが作れる。『KORG volca fm』がコンパクトすぎる! tec160510_volcafm_3

次ページ:volca fmは16ステップのシーケンサーを内蔵し、作ったパターンは最大16個まで保存可能!