VR/AR技術を筆頭にした先端テクノロジーが広く世の中に浸透しつつある今日この頃。日本で生まれた大注目のARスポーツ『HADO』はもうご存知だろうか?
『HADO』とは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)とアームセンサーを装着して手から放出する「エナジーポール」を使って、3対3で対戦する最先端のテクノスポーツ。
1セット80秒間の中で、シールドなども駆使しながら、エナジーボールで相手のライフを破壊して多くポイントを獲得したチームが勝利となる。
今年に入ってからは選手がエナジーボールの速さ、大きさ、チャージ時間、シールドの有無を個別にカスタマイズすることで、より深い戦術戦も実現可能に。AR(拡張現実)ならではの可能性とスポーツの競技性とを兼ね備えた、まさに“未来のスポーツ”として話題を呼んでいる。
HADO WORLD CUP 2017
その『HADO』にとって一年に一度の祭典<HADO WORLD CUP 2017>が、12月3日(日)に開催される。この大会は国内外の各大会を勝ち抜いた猛者たちが集結し、賞金総額300万円と世界の頂点を目指す『HADO』のワールドカップ。第一回開催となった昨年はランニングクラブが優勝し、アイドル・シーンで人気を集めるバンドじゃないもん! が3位になったことも話題になった。
果たして、今年はどんなドラマが待っているのだろう? Qeticでは今年の大会に向け、個性溢れる3チームに連続取材を敢行!
第三回はダンサーを中心としたメンバーが集まって結成された4人組、わちゃごな☆ピーポー。彼らは9月の店舗大会に優勝して<HADO WORLD CUP 2017>への出場権を獲得している。Kodaiさんを除く室前貴則(TAKA)さん、Raimuさん、松葉有香(まつゆか)さんの3人に話を聞いた。
Interview:わちゃごな☆ピーポー(TAKA、Raimu & まつゆか)
——まずはみなさんの自己紹介をお願いします!
TAKA わちゃごな☆ピーポーの室前貴則です。僕はリーダーをやっています。
——メンバーのみなさんから見て、TAKAさんはどんな人ですか?
Raimu TAKAさんはいい意味で少年の心がある子供ですね。一番年上なんですけど、ずば抜けて年下な感じがするメンバーでもあります。
まつゆか (笑)。でも、自信満々なところにみんなすごく助けられているんですよ。戦略もバシバシ決めていってくれるので、まさに“頼れるリーダー”という感じですね。
Raimu プレイヤーとしては、結成当初からずっとお手本になってくれる人。練習中にTAKAさんと「1 on 1」で試合をするとみんな勝てないから、チーム内では「どうTAKAさんを倒すか?」という雰囲気になっているんですよ(笑)。
TAKA (笑)。まつゆかは、チーム内で一番冷静なタイプです。熱くなり過ぎずに周りを見てくれるし、ポジションとしてもシールドが一番上手い守備の要ですね。
Raimu まつゆかさんは大人な雰囲気ですね。他の3人が熱くなっちゃうタイプなので、それを冷静に止めてくれるブレーキの役割を果たしてくれていて……(笑)。
TAKA 一方でRaimuは、圧倒的な攻撃力が特徴のメンバーです。言ってみれば、うちの“秘密兵器”。まだ公式戦ではSLAMDIVAさんのようなライバル・チームと当たっていないので、ずっと温存している感じですね。
まつゆか あと、練習が終わったあとに分析をしてくれたりするので、それが次の戦略に活きてきているのをすごく感じます。動画も逐一チェックして、「ここがこうだから、次はこうした方がいい」と的確に教えてくれる、分析力があるメンバーですね。
——性格はどうですか?
TAKA 性格は……子供だと思いますよ(笑)。
まつゆか 私は大人っぽいと思いますけどね? (笑)。意見をはっきり言えるところがすごいな、といつも思います。
Raimu でも、それが私のダメなところでもあるんですよ。つい言い過ぎてしまうので(笑)。
まつゆか でも、それがチーム内でのバランスを取ってくれている感じです。わちゃごな☆ピーポーのメンバーはずば抜けているところが全員違う集団なので。
Raimu そして、今日は来ていないKodaiはとにかく真面目ですね。
TAKA うん、本当にクソ真面目です(笑)。
Raimu それでよくTAKAさんとバチバチになっちゃったりもしています(笑)。突っ走っちゃうTAKAさんをKodaiが「ちょっと考えよう」と止める感じで。「じゃあみんなで話し合おう」ということで、朝8時にカラオケ店に集まったこともありました……。
まつゆか ああ、行ったよね(笑)。
Raimu それで4人でシーンとしてね……。
TAKA (笑)。Kodaiは一番体力があって、一番動けるメンバーです。他のチームからもよく「うちに欲しい」と言われますよ。
Raimu TAKAさんが何か言ったことに一番早く対応できるし、器用なんですよ。前で動けるし、エナジーボールも当てられるし。
まつゆか 何でもできるオールラウンダーという感じですね。
——わちゃごな☆ピーポーというチーム名はどんな風に決まったんですか?
TAKA これは色んなアイディアを出していく中で、Kodaiが考えたものですね。
Raimu 桑田圭祐さんのライブに行くと、テンションが上がったときに桑田さんが「What’cha gonna do!? People!?」って言うらしくて。私はそこから取ったって聞きました。
TAKA それがきっかけだったのかな? 最初にチーム名を決めるときに、「これ、僕の口癖だから!」とKodaiが挙げてきたんですよ。まだRaimuやまつゆかが参加する前の話ですね。そのときに挙がっていた他の案と比べて、他にない、自分たちだけの名前になると思ってこれに決めました。
——わちゃごな☆ピーポーさんはダンサーの方が多く集まっているメンバーだそうですが、今のメンバーはどんな風に集まってきたんですか?
まつゆか 私以外は全員ダンサーですね。
TAKA 一番最初は、習っている先生が共通しているダンサー仲間の中で、他の仲間の発表会に行くために作ったLINEグループがあったんですよ。
——なるほど。最初は『HADO』に関係なく仲がいいメンバーの集まりだったんですね。
TAKA 初期メンバーはそうでした。それである日、Facebookを見ていたら、たまたまBAYAという、後に(分派チームの)わちゃわちゃ☆ピーポーのメンバーになる女の子が「これ楽しそう!」と『HADO』の投稿を上げていて。
それで興味を持って調べてみたら、1か月後に<WORLD CUP>があるぞ!」ということになったので、LINEグループのメンバーに「これやってみない?」と投げたのがはじまりです。そして第一回の<HADO WORLD CUP 2016>に、わちゃごな☆ピーポーとして出場することになったんですよ。
——TAKAさんはもともとVRやARに興味があったんですか?
TAKA いや、全然です(笑)。初期のメンバーはARを体験したこともなかったんですよ。でも、『HADO』の動画を観たときに「これは面白そうだな!」と思って、それで結成したのがこのチームです。KodaiはそのLINEグループのメンバーで。
Raimu あと、そのときのもうひとりのメンバーが、私が教えているダンスの生徒だったんです。私自身はTAKAさんのことは知ってはいたけど、まだあまり喋ったことはない感じで。そんな中で、Kodaiが私をゴリ押ししてくれたんですよ。
それで<HADO WORLD CUP 2016>の翌月に、越谷レイクタウンの店舗で私も初めて練習会に参加しました。そしたらもう、楽しすぎて(笑)。そのときは全然負けちゃったんですけど、本当に楽しくて、衝撃的だったのを覚えていますね。
その練習後に、TAKAさんから「俺ら本気でやるつもりだけど、やる?」って誘ってもらいました。そのときちょうど年始で、新しいことをはじめるのにはいい時期だったし、体も鍛えられるかな、と思って入ることにしました。