どのフロアにも等しく休める椅子やテーブル(スペース)があったが、各フロアによって演出やステージの見せかたはもちろん違う。4Fは鮮やかなカラーリングの照明を背景に、いちばん狭いフロアをDJがリヴィンアップ! PARKGOLF、ヒゲドライバーなどの旬なビートメイカーたちは、寿司詰め状態のフロアに群がるダンス好きをさらに熱狂させ、そしてエキサイトさせていた。爽快なアッパーチューンで踊り狂った筆者は久方ぶりに大量の汗をかき、再度メインステージへ。
颯爽とLEO今井はステージに登場し、演奏を開始! バンドではなくソロ編成であったが、サンプラーとギターを巧みに駆使し、ディレイとループで持って止めどなく放つそのサウンドは深く、じわじわとメインステージを淡いLEO今井カラーに染める。お客さんもじっくりと彼の音楽を楽しんでいた。続いてメインステージに表れたのはFragmentだった。
〈術ノ穴〉、そしてこの<ササクレフェス>を仕切るFragmentの二人、kussyとdeiiによるライブが始まり、VJのlenoも彼らのサウンドに合わせてスクリーンに映像を映す。会場に入ったときに目にしたNew Eraを被った若者から原宿系のコーディネイトをした女の子、そしてスーツを着たサラリーマンがこの二人の音楽で盛り上がりまくり! まるで、音楽が鳴っている間はとにかく身体を揺らし続けるんだと言わんばかりの、とにかく気持ちの良いビートに筆者も無我夢中で身体を揺らす。途中MACKA-CHINがステージに登場し、“調整”を、そして最後にはLEO今井とUHNELLYSのKIMが登場し、“豚の頭”を披露。まさに<ササクレフェス>でしか観れないFragmentと野郎たちによるスペシャルなセットに会場は興奮のるつぼだったが、ここでメインステージのタイムテーブルをあらためて確認すると、これから続けて登場するのは大森靖子、三回転とひとひねり、パスピエ、泉まくらなのである。まだ時刻は17時を少しまわったところ。果たしてこれから一体このステージはどうなってしまうんだろうか・・・。
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