自分がブレることなく正直に生きること――。今年が15周年、それに向けて感謝をこめて、皆で一緒になにか作れたらいいなと。
――Azumiさんらしさ…ですね！ 現在、活動自体を独立した形でやっているかと思いますが、独立前と後の今では、表現に変化というか幅が広がったと感じることが多いですか？
前はスタッフも沢山いて守られていて、ぬるま湯に浸かって甘えている部分もすごく多かったなと。それに面倒くさがりなので中々やりたい事もやらずにいましたけど、自分で全責任を負う方が性に合うんだなと思いましたね。
――そうなんですね、数年前からさらにパワーアップした気がしますね！ 色んな引きだしを持っている印象がします。
頑張ります（笑）。昔、ラジオのレギュラーをやっていた時に選曲も全て自分がやっていたのですが、その頃から大切にしていることがあって。それは、私自身も先輩や仲間に音楽を教えてもらって自分の肌に合った音楽を知ることが出来、今の自分があると感じています。なので自分も、色んな音楽をセレクトして聴いてもらうことで、好きな音楽に出会うことができたり人生が豊かになってくれたら嬉しいなって思うんです。今はクラブでDJもやっていますが、こういう意識がすごく強くありますね。DJの実力はまだまだですが（笑）。
――ライブで歌ってパフォーマンスするシチュエーションとDJとして選曲をして空間を演出するということはまた大きく違いがありそうですよね。
最近、DJをやっていて思うことが、フロアにいるオーディエンスが流行りの曲をかけてもそこまで盛り上がらないことがあるということ。やっぱりライブと同じで、DJである私が楽しまないと、皆さん楽しくないんだなと思いました。当たり前のことだけど、好きな曲を書ける方が説得力と自信があるんでしょうね。それが、伝わる。ライブパフォーマーとして当たり前のことを、DJとしては気がついていませんでした。キャリアが浅いので、プレイに必死だったんです（笑）最近は、もう引かれてもいいやと思ってゴリゴリな曲をかけたりしてます（笑）けどそっちの方が断然楽しいです。
――そうなんですか！？ ゴリゴリの選曲…すごく意外です（笑）聴いてみたいです。
引くと思います（笑）、テクノやテックハウス、ミニマルを中心に超ダークサイドな（笑）でも、やっぱり私の根底にあるものはジャズ、ソウル、ファンクなので、音の中でもそっちの匂いのする曲を選んでるとは思うんですよね。
――DJでの活動も楽しくやられている感じですね！
そうですね。DJも本気でやっていて。いやー、やっぱりライブ以上に緊張します！ まだ始めて2年なので、失敗もしますし、その度にダメだって思うし、もうDJやっちゃいけない…って本気で凹みます。DJとして立たせてもらっている以上遊びではないですし、真剣ですね、ほんとに。
――Azumiさんが女性として、ライフスタイルで輝いて過ごすために最も重要と思うことはなんでしょうか？
女性として輝く…、やっぱりそれは恋じゃないですか？ 恋したときが1番キレイでしょ。仕事は仕事で埋めるしかないし、男は男で埋めるしかないし（笑）。
――それは間違いないですね（笑）！
あとは、自分がブレることなく正直に生きること。「正直」って色々あると思うんですけど、例えば、我を通すことが良いっていうことでもないと思います。言い訳しないってことですかね。自分に言い訳をする状況をつくってしまったり、逃げ道をつくって人と話すのはやっぱり嫌ですよね。正直者は馬鹿を見るともいうけど、それでいいやって思います（笑）。
――強くいること、難しいですが大切なことですよね。「音楽」と「Tuno by Azumi」、両方のフィルターからどんな表現やメッセージを伝え続けていきたいですか？
私は人を幸せにするっていう方が性に合っているんで、自分の音楽や物に出会ってくれた人達が、ちょっとでも前向きになれたり、ちょっとでも希望をもってくれるよう、そのお手伝いができたらいいなと思ってます。押しつけるのは嫌なので、その「ちょっと」がすごく大切というか、こういう気持ちをもち続けていますね。 逃げたいことがあってどうしようもない時ってあるけれど、向き合うしかないですからね。生きていると色んな事がありますから（笑）。
――素敵なお話、ありがとうございます！ 最後に今後のAzumiさんの活動のご予定があれば教えて下さい。これからまた忙しくなりそうですか？
昨年12月に「Tuno by Azumi」のWEBショップがスタートしました。そして今季から全国セレクトショップでも買えるようになったり、B:MING LIFE STORE by BEAMSさんと別注コラボが展開中です。 音楽活動に関しては、今年が15周年なのでアルバムを秋頃リリースします。節目でもあるし、素晴らしいアーティストやミュージシャンの仲間達と一緒に創るので、今から楽しみすぎてワクワクします。がんばります！
Interview & text by Asami Shishido
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