回の記事でも紹介したフランスのシューズブランドPRAIAZ(プライアツ)が中目黒の写真ギャラリーIMPOSSIBLE TOKYO KKにて開催したプレス関係者のみを招待したローンチパーティーに呼ばれたので、取材も兼ねて行って来た。

会場内は、今春より展開される最新コレクションがIMPOSSIBLEオリジナルの黒いブロック什器にズラリと並べられ、とてもキレイなコントラストを生み出していた。それ以外にも、コラボレーションアイテムのアイウェア、ブランドのイメージビジュアルが展示され、アート展示のような空間演出が作られていた。続々と訪れるプレス関係者からは“カワイイ!”と歓声が上がり、手に取ったり、試着したり、匂いを嗅いだり、写真を撮ったりとブース前にはあっという間の人集りが出来るほど。

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男性来場者に人気だったイタリアのコンセプトブランド”Italia Independent”とのコラボレーションアイウエアにも注目したい。イタリアインディペンデントの創設者はFIATの元会長の孫で、イタリアのファッショニスタとしても有名なラポ・エドワルド・エルカーン。愛用者にはあのカール・ラガーフェルドもいるという。海外ブランドのヒストリー(特にヨーロッパ)を聞くと大抵の場合度肝を抜かれる“お金持ちストーリー”が登場する。“育ちの良さはセンスも育てるのか”と感心したことがあるが、富裕層というのはすでに持っている“お金”ではなく、自分の“感性”を表現することに興味があるのだと思った。

PRAIAZの創設者の1人であるChantal Barrat(チャンタル・バラット)もパリ在住のブラジル人女性実業家であり、ブラジルからフランスへハワイアナスを持ち込み、世界へ広めた仕掛人として、本国ではかなりの著名人。フランスのファッション雑誌Jalouse (ジャルーズ)の元編集長であるアレクサンドラ・セネス著書による「Le Paris Du Tout Paris」で、ファッション業界に影響を与えた100人にも選ばれている。他にはクリスチャン・ラクロア、イザベル・マラン、ソニア・リキエルなど世界のデザイナーが名を連ねる中にランクインするとあって、実力と共に華やかな交友関係は納得。

ビーチのイメージにピッタリなBlue Moonビールやフランス製のワインを楽しみながら、編集者やアパレル業界の知人たちと話している内に、パーティーの盛り上がりはピークに達し、ゲストアーティストとして呼ばれていたK.A.N.T.Aのライブが始まった。インターネットラジオ番組のMCや様々なブランドのファッションアイコンとしても知られるK.A.N.T.A氏。今年1月に新曲「WALKING BY MY SIDE」をリリースし、現在はアメリカツアー中とインディペンデントながら勢力的な活動を行っているアーティストとして以前から注目していた。今回はサポートを受けているElektron Music MachinesとPCを用いたスペシャルモバイルセットを披露していたが、ビートの効いたアッパーなダンストラック、クラシカルな要素をトッピングしたサウンド、熱い気持ちが伝わってくる叙情的でセクシーなボーカルはとても素晴らしく、あっという間の30分が過ぎた。

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他にも、会場となったIMPOSSIBLEとのコラボレーション企画で来場者へポラロイドとオリジナルポストカードをプレゼントするという粋なノベルティーが用意されていた。もともとIMPOSSIBLEはベルリンに本社を持つインスタントフィルムメーカーである。昨年発売されて話題となったiPhoneで撮った写真をポラロイドに現像出来るという、まるで時代を遡るかのような“INSTANT LAB”というカメラを用いて、来場者のiPhoneから次々とポラロイド現像を行った。これは女性にかなりの人気で行列が出来るほどだった。

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この日は、他にも多数のレセプションパーティーが開催されていて、個人的にも気になっていたブランドやショップがあったが、来場者数300人を超えたというPRAIAZの注目度は国内での勢いある展開を表す形となったのではないだろうか。今後も注目していきたいニューブランドだ。

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