おそらくベルリンにおいて、“ファッション”というイメージは皆無に近いのかもしれない。同じヨーロッパでは、パリやミラノ、ロンドンなどが圧倒的にファッションイメージが強く、それに匹敵するマーケットを持っているからだ。とは言えドイツの首都であり、街には近代的な複合ファッションビルから、ファストファッション、新進気鋭ブランドを取り揃えたセレクトショップ、ハイエンドを専門に扱うセカンドハンドショップ、ヴィンテージショップなど数え切れないほど立ち並ぶ。そして、ベンツやBMWなどのいわゆる国産車(日本では高級車に値するが)をスポンサーに置き、長年に渡り、年2回のファッションウィークが開催されている。
そんなファッションウィークにあちらこちらで開催されていたエキシビジョンやパーティーを訪れ、会場にいるオシャレな関係者から来場者など、多数のスナップシューティングを決行!! 各会場のレポートと共に、オリジナリティー溢れるスタイリングを是非チェックして下さい。
BREAD&BUTTER
ベルリンファッションウィーク最大規模を誇るBREAD&BUTTERヘ。テンペルホーフ空港跡地の全スペースを使用して、「CARNAVAL DO BRASIL」をテーマに3日間に渡って開催された。全ブースを回るには1日では足りないほど多くの出展数とステージや各ブースの広さや豪華な作りに驚かされる。<グランストンベリー・フェスティバル>か、<バーニングマン>にでも来たのではないかと錯覚するほどだった。出展ブランドの多くは大手メーカー。日本でも全国展開されているNew Balanceなどの有名スポーツメーカーから見たことも聞いたこともない、おそらくEUオンリーのブランドまで。テイストはカジュアルゾーンにカテゴライズされるブランドが多数。ブースの豪華さはメゾンに匹敵するほど。他にも豪華なステージがあるのに、自社でDJブースを設置しているところ、充分過ぎるほどカフェやレストランがあるのに、自社のバーを構えているところなど、驚くことばかり。今回、プレスパスを付けて取材に行ったのだが、逆に取材をされて帰ってくるという経験も初めてだったかもしれない。そんな初体験ばかりのBREAD&BUTTERは、来年1月にはバルセロナ、9月にはソウルで開催とのことで、ベルリンでは7月開催のみになるとのこと。
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