アルヴァ・ノト＋坂本龍一の2006年作『Revep』、ボーナス・トラックを追加しリマスター・リイシュー

アルヴァ・ノト（Alva Noto）と坂本龍一が2002年より開始したコラボレーション・シリーズである「V.I.R.U.S.」。第3弾となった2006年作『Revep』のリマスター・リイシューが決定した。

新たにボーナストラックを加えた待望のリイシュー

2006年にリリースされた『Revep』は、ドイツ人サウンドアーティストのアルヴァ・ノトことカールステン・ニコライ（Carsten Nicolai）と坂本龍一による3枚目のコラボレーション・アルバムであり、「V.I.R.U.S.」シリーズの第3弾となった作品。

『Vrioon』から始まった二人のコラボレーション。本作ではデヴィッド・ボウイ、北野武、坂本龍一が共演した1983年の映画『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲であり、坂本の名曲“Merry Christmas Mr.Lawrence”のコラボレーション・アレンジを中心に展開される。美しいピアノの旋律と卓越したデジタルサウンドが見事に融合した音の世界に深く心を揺さぶられるこのアルバムは、2人の継続的なコラボレーションに欠かせない作品の1つと考えられている。

“City Radieuse”、“Veru 1”、“Veru 2”の3曲がボーナストラックとして新たに収録。“City Radieuse”はカールステン・ニコライの短編シネマエッセイ・シリーズ『future past perfect』の1つ、ル・コルビュジエの建築物へのオマージュ『Cité Radieuse』（2012年）のために作曲された楽曲である。

『V.I.R.U.S.』シリーズの５枚のアルバム『Vrioon』、『Insen』、『Revep』、『Utp_』、『Summvs』は、Calyx Masteringによるリマスタリングを施し、ボーナストラックを追加して、2022年の秋頃までに順次再発が予定されている。こちらもお楽しみに。

carsten nicolai . future past perfect pt. 02 （cité radieuse）