Leh、2022年秋冬コレクションのテーマは「宗教」｜イメージモデルにアオイヤマダ、mabanua、光風、ルック撮影は山谷佑介

日本にも共通する世界各地のエッセンスをすり合わせ、民族衣装など引き継がれてゆくべき文化性を「身に纏うもの・日常で機能するもの」をコンセプトとして生活的要素へと感性に沿って作りかえ、ジャンルレスで自由な思考でものづくりをしているブランド・Lehの2022年秋冬コレクションがリリースされた。

これまでLehが得意とする刺繍や縫製技術、それらが他にない形となる奇天烈な要素やコストパフォーマンスは、他ならぬ長年通うインドでの生産にて発揮してきた。多くの海外渡航者がそうであるように、Covid-19が発生してからインド渡航を断念せざるを得なくなり、ここ2年ほどはリモートにて数型のみ作成してきた。そして今回、再びインドの地に降り立って、制作を進めた。

今シーズンのテーマは宗教

神秘的で神話的な国、インド。Lehのデザイナー、三上は約2年ぶりにこのマジカルな国でじっくりと創造に向き合った。今回のテーマ「MY YOUR RELIGION」の意は「私の あなたの 宗教」。広義的な意味を含んだ造語である。三上いわく「長くインドに滞在していると、宗教というものはすでに日常として人々に寄り添う自然な存在で有り、無くてはならないモノであると感じる。昨今まさに宗教は世間を惑わしているが、子供の頃に祈った“神様おねがい”や松任谷由実の“優しさに包まれたなら”の歌詞のように、日常に既にあるもので、決してドラマティックに疲弊させるものではない。私達は洋服も近いものであると感じている」。

コレクションでは100年以上前のインディゴ染めJacquard生地を使用したジャケットや、細幅にカットされた膨大なウールテープを自社アトリエにて数日かけて1枚に編み上げた生地を使用して作成されたコート、スタンドカラーの後ろに「STAY HUNGRY,STAY FOOLISH」が刺繍されたアイテム、インド神話における「破壊／再生」を司る神シヴァがリフレクター仕様のインクジェットにて後身頃に大胆にプリントされたジャケット、アフリカbobo族の本藍染手織り手紡ぎブランケットと、インドのテキスタイルファブリックがパネル状に縫い上げ作成されたシャツなど、漸く戻りつつあるインド生産と日本生産が両者アップデートされた力強いアイテムが揃う。

イメージモデルにはアオイヤマダ、mabanua、光風

モデルには、東京2020オリンピック閉会式にてソロパフォーマンスを行い、gucci、米津玄師、MAN WITH A MISSION、DISH//、NulbarichなどのMV出演やモデル、役者、振付、楽曲制作、MCなど幅広い分野で活動の場を広げるアオイヤマダ。国内外のアーティストとのコラボレーション／プロデューサー、Ovallとしても活動するmabanua。Cool Wise Manのトランペット奏者であり、自身がリーダーを務める光風 & Green Massiveのフロントマンとして、様々な角度から言葉と音の胞子を演舞させる光風の3人が選出。

撮影を担当したのは、昨年10月に行った個展＜KAIKOO＞やパフォーマンス「DOORS」でも知られる山谷佑介。撮影現場にてライブさながら衝動的に行われた貴重なセッションの様子もLOOK写真に収められている。うつろう季節とともに、あたらしい衣服を生活に馴染ませてはいかがだろうか。

LEH 2022-23Autumn and Winter Collection Exhibition [MY YOUR RELIGION] CM

2023年春夏コレクション「THE THIRD MIND」の展示も

なお、10月4日（火）〜6日（木）、8日（土）にはLehの2023年春夏コレクション「THE THIRD MIND」のエキシビションが恵比寿・KATAにて開催される。イメージモデルに光風をはじめ、原島“ど真ん中”宙芳やSUIMIN、HAYATO（ROOTS）がDJとして登場。また、Cutsighがライブを行う。詳しくは下記のインフォよりご確認を。