世界三大デザイン賞の一つとされる『Red Dot Design Award』ブランド&コミュニケーションデザイン部門において「燕三条 工場の祭典」実行委員会が開催した展覧会が部門最優秀賞「Best of the Best」を受賞。今回の受賞作品は、2021年11月5日から21日にかけて、初めて燕三条エリアで開催した展覧会<Tsubame-Sanjo Factory Museum>だ。授賞式はドイツ・ベルリンにて、2022年10月28日に行われた。
「Tsubame-Sanjo Factory Museum」が『Red Dot Design Award 2022』受賞
『Red Dot Design Award』は、1955年に創設された世界最大級のデザイン賞。ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)が主催しており、同じくドイツの『iF Design Award』、アメリカの『International Design Excellence Awards(IDEA)』と並ぶ世界三大デザイン賞として知られている。プロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの三つのセクションに分かれ、審査は年に一度、国際的なデザインの専門家により、革新性、機能性、人間工学、エコロジー、耐久性などの9つの基準から審査される。
受賞作品『Tsubame-Sanjo Factory Museum』は、「燕三条 工場の祭典」実行委員会が2021年11月5日から21日にかけて開催した展覧会。これまで燕三条のものづくりの歴史や文化を伝えることを目的に、イタリア・ミラノ、イギリス・ロンドン、シンガポール、台湾・台北、東京といった国内外で展覧会を開催してきた。本展は初めて燕三条で開催した展覧会で、2,000㎡超の広さ、6m超の天井高をもつ研磨機を製造していた工場跡を舞台に、燕三条で生まれた職人の技術による高品質な製品、燕三条の歴史文化、『燕三条 工場の祭典』の歩みを紹介したものだ。展覧会をより深く掘り下げるギャラリーツアーや小中高校の学級単位による見学ツアーを実施したほか、来場できない方にも展覧会が楽しめるようにライブ配信も行われた。
今年も10月7日から9日に開催された「燕三条 工場の祭典 2022」では、新たなコンテンツも加わり、ものづくりの現場を開放し、見学、ワークショップなど多数行われた。今年は、お好みのコースを効率的に巡ることができるよう、地元に精通したタクシードライバーによるお得なKOUBAツアーを開催するなど、新たな試みも実施され、さらなる盛り上がりをみせた。注目度がますます高まる「燕三条 工場の祭典」の今後もぜひチェックしてほしい。