仙人掌による初の書き下ろし自伝的短篇などが掲載｜インディペンデントマガジン「inch magazine」が発売

「読書や映画、音楽などのカルチャーを通して社会を考える」というテーマのもと創刊されたインディペンデントマガジン「inch magazine」が発売。オフィシャル販売サイトでは売り切れ、各店舗で取り扱い中だ。

「Stories」をテーマに仙人掌の書き下ろし自伝的短篇などが収録

創刊第一号のテーマは「Stories」。東京、ニューヨーク、アトランタという都市に住む人々の話が綴られている。MONJUのMC・仙人掌による初の書き下ろし自伝的短篇「ゴーサムウェー」、ワシントンDC在住の翻訳家・押野素子氏（「フライデー・ブラック」「ヒップホップジェネレーション」など多数）によるBLM運動に連なるエッセイ、イラストレーター・JAYさんによるニューヨーカーたちの2020年、アメリカ南部アトランタ在住のジャーナリスト・池尻安希氏によるアメリカ南部のブラックコミュニティとアメリカ大統領選の裏側など、知られざるストーリーが掲載された。

読書家集団・Riverside Reading Clubによる書評も必見の一冊。アートディレクションはceroの“Fdf”など多くの作品で知られる坂脇慶、イラストには坂脇慶に加えて、Better Gift Shopへの提供も記憶に新しい井口弘史、写真はMONJUやMASS-HOLE、A-THUG、MIYACHIらヒップホップアーティストの撮影やハードコアバンドの一夜をドキュメントしたZINEでも知られる堀哲平。ポケットに入るほどの愛着のあるサイズ感の本誌をぜひ手に取っていただきたい。