よそ3年前、アメリカ武者修行に出ていたオカダ・カズチカが日本のプロレス界に帰ってきました。自らをプロレス界に金の雨を降らせる「レインメーカー」と称して。そして、帰国早々にチャンピオンの前に現れ、IWGP(新日本プロレスのチャンピオンベルト)への挑戦表明をしたオカダ。でも正直な話、武者修行に行く前のオカダはパッとしなかったんですよ。だから、誰しもがそんなオカダに対して「まだまだ時期尚早」だとその時思いました。挑戦を表明したオカダへは観客からブーイングが起き、当時チャンピオンの棚橋からは「オカダ、IWGPは遠いぞ」と言われてしまいました。

しかし、なんとオカダは次のタイトルマッチで棚橋を破り、史上2番目の若さでチャンピオンベルトを巻く事になりました。圧倒的な強さとみなぎる自信、観客のブーイングはいつしか大きな声援へと変わっていきました。

Kazuchika Okada Rainmaker MV

ここからはオカダの快進撃の始まり。新日本プロレス夏の祭典「G1クライマックス」では初出場で初優勝、史上最年少優勝記録を樹立。その年のプロレス大賞では最年少タイ記録でのMVPとベストバウト賞を受賞し、その他にもプロレスの歴史を1つまた1つと塗り替えていきました。それと同時に世の中のプロレス人気も再熱していき、「レインメーカー」オカダの言う通り、プロレス界に金の雨が降り始めました。

また、その他にもオカダの魅力としてあげられるのが、そのマイクパフォーマンス。相手を挑発するときも常に落ち着いた表情でニヤついて「あなたには僕のほんの小さな踏み台になって頂きますんで。お疲れ様でした」。激闘の後、勝った感想を聞かれても「感想は・・・特にありません」。もはや時代をひっぱるチャンピオンの貫禄ですね。

WRESTLING DONTAKU 2013 IWGP OKADA vs SUZUKI Match VTR

最後に。先ほどご紹介した、オカダが新たなチャンピオンとなり歴史が動いた名試合をご覧頂きたいと思います。時代を引っ張るレインメーカー、まだまだこれからが楽しみですね。

Kazuchika Okada becomes IWGP champion

次回はみなさんがご存知の有名なプロレス技「バックドロップ」でボンバイエ。完成されたバッグドロップは本当に美しいのです。それでは。

※上記画像は動画をスクリーンキャプチャしたものになります。