長州力に憧れてプロレスに入門、デビューするも全く勝つことができず、初勝利まで203連敗していたレスラーがいました。そう、それが若き日の佐々木健介。どん底から頂点へとのし上がる不屈の精神力。今回はそんな佐々木健介でボンバイエしたいと思います。
ご存じない方も多いかもしれませんが、健介は昔「パワー・ウォーリアー」という名前のレスラーでした。デビュー当初はまったく光が当たらなかった健介の実力が頭角を現し始めた時、今は亡きホーク・ウォーリアーからの呼びかけで結成された「ヘルレイザーズ」で健介はパワー・ウォーリアーと名乗り、結成してすぐにタッグ王者となりました。その後、伝説となる40連勝の快進撃を続けたヘルレイザーズ。まずは、ヘルレイザーズvsムタ&ハルクホーガンという、贅沢すぎる1戦をご覧ください。レフリーも僕が一番好きなタイガー服部という贅沢。ただ、実況の外国人がとってもローテンション。
Hellraisers vs. Great Muta & Hulk Hogan
佐々木健介に戻ってからも、闘魂三銃士(蝶野正洋・武藤敬司・橋本真也)と共に新日本のエースとして第一線で活躍していました。僕はその当時に買った健介のフィギュアを今も大切に持っています(なんと、パワー・ウォーリアーと健介の着せ替えができるやつ)。
ではここで、健介全盛期の一戦をご覧ください。長州仕込みのラリアット1発、たったの6秒で健介が勝利した歴史に残る試合です。誤解しないでほしいのは、対戦相手の小原が弱すぎるわけではありません。それほど健介のラリアットは完成されていましたし、理想的な筋肉をその身にまとった健介はパワーレスラーとしての地位を確立していました。
健介 vs 小原 6秒で勝利 This is Gachinko Pro-wresling !
先ほどお伝えした通り、健介の師匠は革命戦士長州力。ファイトスタイルもよく似ていますが、ラリアット・バックドロップ・ブレーンバスター・サソリ固め等、長州仕込みの必殺技はどれも完成度の高いものでした。ということで最後に、長州vs健介の師弟対決をご覧頂きたいと思います。僕が感動したのは最後の最後までカウント1でフォールを返した師匠の意地。両者から長州イズムが伝わってきた素晴らしい試合でした。あと、長州が健介を蹴る時に叫ぶ「たわけが!」が好き。
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コラムがスタートしてから今まで、できるだけ華のあるレスラーをピックアップしてきましたが、次回はついに、書きたくてウズウズしていました「いぶし銀・木戸修」でボンバイエしたいと思います。すごく地味ですが独特の味がある、渋さを極めたレスラーです。それでは。
※上記画像は動画をスクリーンキャプチャしたものになります。