ごめんなさい、G1クライマックスと見せかけてのフジロックに行ってて、余韻に浸りすぎてコラムの更新が遅くなりました! ひさびさのボンバイエ、張り切っていきたいと思います! イヤァオ!!

突然ですが、みなさんは「革命」と聞いて何を思い浮かべますか?産業革命やフランス革命が浮かんだ人やゲバラやナポレオンが浮かんだ人、思い浮かぶものは人それぞれだと思いますが、プロレスファンが思い浮かべるのはただ一人。そう、「革命戦士 長州力」ですよね。新日本プロレスファンに「1.4」と言うと「東京ドーム」と即答で返ってくるのと同じくらいのプロレスファンあるあるかと思います。

今では滑舌が悪いレスラーの先駆けとしてバラエティー番組に引っ張りだこですが、昔は本当に気性が荒く、猪木に噛みつき、新日本に噛みつき、全日本に殴り込み、歴史的試合に乱入して観客を激怒させ、とにかく我が道を突っ走るレスラーでした。ただ、その気迫と勢いはすごかった。まずは、有名なシーンからご覧頂きたいと思います。試合中にタッグパートナーの猪木・藤波との間に不穏な空気が流れ出し、もめた試合後に「俺はおまえの噛ませ犬じゃない!」と有名すぎる発言をした試合です。この「噛ませ犬発言」をきっかけに新日本プロレスに反旗を翻し、長州は一躍ブレイクしていくこととなります。

長州 藤波 かませ犬発言の試合

プロレスのテレビ中継が視聴率20%を超えていたこの黄金時代、藤波・天龍・ジャンボ鶴田など、長州には数多くのライバルがいました。ジャイアント馬場やタイガーマスクも長州を迎え撃ちました。そしてマサ斎藤・谷津・アニマル浜口など、志を共にしてくれる仲間もいました。そんな仲間達と共に、長州はライバル達と名勝負を繰り広げていきました。(実はミュンヘンオリンピックの時、韓国籍だった長州は韓国代表としてレスリングに参加し、その時の日本代表にジャンボ鶴田がいて、プロレス入門前のその時から二人はライバルでした。)それでは、当時のプロレス界を引っ張っていた豪華メンバーの試合をご覧頂きたいと思います。すんごい昭和のプロレスですが、最後のリキラリアットが強烈!!

馬場、タイガー vs 長州、谷津

新日本プロレスに戻った長州は、同世代だけでなく武藤・蝶野・橋本などの闘魂三銃士世代とも名勝負を繰り広げました。全盛期だった闘魂三銃士に対してもすごく厳しく、今でもバラエティー番組でその喧嘩シーンが流れますよね。ただ、この時から滑舌の悪さは健在でした。橋本真也との名喧嘩シーンと、若かりし頃の橋本・武藤とタッグを組んだ試合を続けてご覧ください。橋本との口喧嘩での「おまえ吐いた言葉飲み込むなよ」はかっこよかったっす。そして、全盛期の三銃士とのタッグでも長州の存在感は絶大!

長州 橋本 コラコラ問答(無加工版)

Hashimoto.&.Mutoh.&.Choshu.vs.Norton.&.Allen.&.Halme

長州の一番弟子と言えば、同じく最近はテレビでよく見る佐々木健介。健介と北斗さんの結婚式仲人も長州でした。そして、しばしば二人でタッグを組むこともありました。高田延彦が率いる団体UWFと新日本プロレスが全面戦争になった際も、長州は健介と組んでUWFのエース達を迎え撃ちました。その記念すべき試合をご紹介したいと思います。

UWFI vs NJPW Takada & Kanehara vs Chosu & Sasaki

このように、数々の革命を起こしつつも常にプロレス界を引っ張ってきた長州力。子供の頃、僕はそんな長州に憧れて部屋にサソリ固めを決めた長州のポスターを貼っていました。引退試合の時、パワーホールというテーマ曲が流れる中で花道を去っていく長州に対して、実況の辻よしなりアナウンサーが涙ながらに叫んだ言葉「今までありがとう長州! でも本当は……行かないでくれぇぇぇぇーーーっ!!」には本当に泣きました。今も思い出して泣きそう。

という事で最後に。先日長州が競馬の実況中継をするという、とんでもない企画が公開されていたのでご紹介。実況がレースに全然追いついていない感じが伝わってきて、とても面白かったです。「みちくさボンバイエ」次回もお楽しみに、それでは。

プロレスラー長州力が競馬実況に挑戦② !

※上記画像は動画をスクリーンキャプチャしたものになります。