先日ちょっと機会があって、今上映中の『ファンタスティック4』という映画を観てきました。映画の内容は置いといて、映画館のポスターやグッズ、映画の中でも「4」というロゴがすごく出てきました。映画館に入ってそのロゴを見た瞬間、僕の頭に浮かんだのは足4の字固め。そこから映画が終わるまで、もう頭の中は足4の字固めでいっぱいでした。ということで、今日は足4の字固めでボンバイエしちゃいましょう!
技が決まった時に、相手の足を上から見ると数字の「4」の形になることから名前が付いた足4の字固め(知らなかった人はぜひ見てくださいね)。プロレス史で言うと、昔からあるとてもオーソドックスでみんな知ってる技です。ただ、最近は使い手が減ってきたような気が……僕は、すごく美しくてウィットな関節技だと思います。
僕が知ってる中でも昔のザ・デストロイヤーをはじめとして数々の使い手がいますが、一番好きな足4の字固めは武藤敬司の足4の字固め。かける前のドラゴンスクリューと、かけた後の武藤独特の「イィィィーヤッ!!」という表情も含め、とても完成されていてビューティフル。百聞は一見に如かずという事で、まずは武藤の足4の字をご覧ください。イィィィーヤッ!!
19951009 武藤敬司 VS 高田延彦(IWGP)3
そういえば、2004年に行われた武藤・三沢vs健介・馳の夢の様な試合でも、リングアナが「芸術!」と言ってしまうほど、武藤の足4の字固めが冴え渡っていました。この試合は武藤と三沢がそれぞれパートナーの必殺技を使ってフィニッシュするという、とても感慨深い試合でしたね。
MUTO KEIJI MISAWA MITSUHARU vs SASAKI KENSUKE HASE HIROSHI200410 31
いやー、素晴らしい。ただただ素晴らしかったですね。ですよね? ……ね?
次に紹介する使い手で色々迷ったのですが、リック・フレアーでいきたいと思います! 巧みに試合を操り、フラフラにダメージを受けて降参する様な演技をしつつ、急に攻撃して足4の字で仕留める。このリック・フレアーの試合展開はいつも楽しみにしていました。フレアー・ムーヴと呼ばれるパフォーマンスや演技も、なんともアメリカ的な演技で好きでした。
TV放送版ノーカット!NWA世界ヘビー級選手権 ジャンボ鶴田vsリックフレアー№2 横浜文化体育館1985年4月24日
いかがでしたでしょうか。僕も子供の頃、よくリック・フレアーの試合を見ながら一緒に「Wooooo!!」と叫んでいたものです。あとスタン・ハンセンの「ウィィィーー!」もですね。
今回のコラムを見てきっと分かって頂けたと信じたいのですが、完璧に決まった関節技ってとても美しいんです。投げ技や空中殺法ほど華やかではないですが、その美しさもぜひ楽しんで頂ければと思います。それでは最後に、なぜか今急に頭に浮かんだ、スコット・スタイナーの総集編動画をご覧頂きたいと思います。そのうち、プロレスラー兄弟リックとスコットの「スタイナーブラザーズ」でもボンバイエしたいですね。次回もお楽しみに、それでは。
スコット・スタイナーの元祖フランケンシュタイナー集 Scott Steiner Frankensteiner Compilation
※上記画像は動画をスクリーンキャプチャしたものになります。