棚橋弘至、欠場のご報告
先日、バレットクラブの襲撃による左肩剥離骨折と二頭筋断裂で欠場中の棚さま(棚橋弘至)が欠場の報告としてリングに上がりました。全治2ヶ月、夏の<G1 CLIMAX 26>での復帰を目指すとのこと。とても残念ですが、復帰するG1ではぜひ優勝してほしいですね。そんな事を考えていると、いきなりバレットクラブが現れました。マイクで言い争った後は、再度棚橋を襲撃。次の試合を控えたマイケル・エルガンが助けに入って、そのまま第5試合開始のゴングとなりました。
棚橋への応援の意を込めて、ハイフライフローステッカー買いました! かっこいい!!
第5試合(小島聡、マイケル・エルガン、ヨシタツ、キャプテン・ニュージャパン vs ケニー・オメガ、バッドラック・ファレ、高橋裕二郎、チェーズ・オーエンズ)
間近で見るファレはものすごくでかいですね。本当にでかいですね。僕なんて瞬殺なんだろうなぁと思うくらい大きくて、すごい迫力でした。あとはコーナーに追い込んだ小島聡の「いっちゃうぞバカヤローーー!!」は本当にテッパン。お客さんみんなが待ってましたとばかりに叫んで、会場中が一瞬にして小島ファンになります。猪木の「1、2、3、ダァーーー!」に始まり、永田の「ゼアッ!」や棚橋の「愛してまーす!」、少し前までは中邑の「イヤァオ!」もありますが、こういう会場が一体になれる叫ぶ系パフォーマンスを他のレスラーも個人的にはどんどん増やしてほしいです。
試合はマイケル・エルガンが本当にイケイケでした。他の選手を場外に蹴散らした後、オーエンズにエルガンボムでフィニッシュ。試合後はタイトルに挑戦できなくなった棚橋に変わり、エルガンがオメガに挑戦表明!? この対決はすごく楽しみです。
第6試合(オカダ・カズチカ、後藤洋央紀、YOSHI-HASHI vs 内藤哲也、SANADA、EVIL)
まず思ったのは、オカダのスター性はやっぱりすごいですね。オカダが会場に入ってきただけでみんながテンションMAXになり、コーナーロープに上がると老若男女が一斉に立ち上がって声援を送っていました。まさにレインメーカー、カネの雨がまだまだ降るぞ!
しかし、僕が個人的にいま新日本の中心にいると思うのは、内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!! 長すぎて覚えられないと思いますが日本語で「制御不能」って意味です。個々の実力はもちろん、試合運びが本当に巧い。この試合でも開始早々から完全に彼らのペースで試合が進んでいきました。その昔、蝶野正洋が同じような感じで現れてエゴイスト集団→nwoJapan→TEAM2000と勢力を拡大していく中、あまりの巧みなコントロールで新日本体の手に負えなくなった時代がありましたが、今の内藤哲也はまさにそのくらいの存在になっていると思います。
試合も完全にロス・インゴベルナブレス陣のペースで進み、SANADAのSkull EndでYOSHI-HASHIが落ちてしまい、レフェリーストップで試合が終了。
第7試合(田口隆祐 vs BUSHI)
©新日本プロレス
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出た! 田口! キタ!! 待ってました!! 毎回ユーモアたっぷりな入場で会場を沸かせてくれますが、今回はどんなアイデアで笑わせてくれるのか楽しみにしていました。オープニングのNO MORE 映画泥棒も会場中大ウケだっただけに期待が高まります。すると……やっぱりキターーーー! 期待に120%応えるパフォーマンス。なんと、相手のBUSHIが所属するロス・インゴの格好を田口風にアレンジして出てきました。これに対してBUSHIはとても絡みにくそうで、あくまで相手にしないスタンスを貫くしかないといった様子。 去年中邑の「イヤァオ!」が流行った時は勝手に「オヤァイ!」って叫んでパクってたし、今年「ロス・インゴベルナブレス」が流行ったらTwitterで「#ロスインゴハズカシメルス」って下ネタハッシュタグを付けてたりして。流行りものにユーモアを交えて自分のものにする天才ですね。
©新日本プロレス
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しかし、試合はBUSHIの巧みなテクニックが光りました。レフェリーの目を盗んで毒霧を吹きつけ、そのまま押さえ込んで頭脳的勝利。Aブロックで1位の状況だっただけに、一瞬の切り返しで負けた田口はすごく悔しそうでした。それにしても、グレート・カブキもグレート・ムタもTAJIRIもそうですが毒霧って何度見ても男心をくすぐりますね。その日は僕もお風呂で何度もやりました。
第8試合(KUSHIDA vs マット・サイダル)
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今の新日ジュニアを引っ張るKUSHIDAがこの日のメインイベントで登場。相手はマット・サイダル。アメリカではスーパースターだけど日本ではまだ知名度がそこそこのマット・サイダルをこの試合きっかけでファンになったお客さんも多いんじゃないでしょうか。サイダルの関節、技が効かないくらい柔らかいですね。メインイベントにふさわしく本当に素晴らしい試合でした。マット・サイダルのリバースフランケンシュタイナーがあまりにきれいに決まった時は、会場全体が「おぉーっ!」って沸きましたね。ジュニアの新時代にふさわしい名試合だったと思います。
©新日本プロレス
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試合は大接戦の末、KUSHIDAの勝利。実はジュニアがメインイベントをはるのは比較的珍しいことなんですが、まさに文句なしのフィニッシュでした。棚橋の欠場を受けて「安心してください。新日本にはKUSHIDAがいます。」というひと言には、チャンピオンの、そして時代を引っ張るエースの風格が漂っていました。
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久々のボンバイエ大会レポ、いかがでしたでしょうか。新日本プロレスはこの後大きなタイトルマッチがいくつも控えてますし、7月18日から8月14日まで行われる夏の祭典<G1 CLIMAX 26>もありますよ! 夏はプロレスの季節! ぜひ会場へ足を運んでみてくださいね。それでは試合の合間に撮った名レフェリータイガー服部の写メを見ながらお別れとしたいと思います。昔から伝説の隣にはいつもこの人がいました。次回のボンバイエもお楽しみに。それでは。