——レスラーの方はみなさん歌が上手な方が多いですが、逆にこの人は下手すぎると思うレスラーがいましたら、この際ぜひ教えてください。
えっと……それを言うんですか(笑)。ほんとに割とみんな上手いんですけどね。とりあえず、同期のヨシタツは下手くそです。上手いのは小島聡さんですかね。EXILEとかミスチルとか歌うんですよ、モテたいから(笑)。でもみんな歌い慣れていて上手いですよ。
——出演してみたい音楽番組や、目標としてたり共演したい歌手はいますか?
目標としている人に関してですが、以前、イベントで細川たかしさんの歌を生で聞かせてもらった事があって。その歌が本当に素晴らしくてすぐにファンになって、自分でも“北酒場”をよく歌うようになったんです。今でも移動中はよく細川たかしさんのベスト盤を聴いています。演歌の道を志す道標明としては、やはり細川さんを目標にしたいと思っていますね。
共演したい歌手は、やはり「道標」ということで略すと「ミチシル」ですので。そうなると、「ミチシル」に似ているバンドの方とは共演しておきたいですね、『ミュージックフェア』とかで。
出たい番組は……やっぱりその、大晦日のあたりとか、白組で、紅組でもいいんですけど、歌を出すからには目標はそこまで高く持って、道標明の名前をもっと世に出したいですとか言っちゃいますね、僕は。
——キンプロのゼネラルマネージャー且つギタリマスターという肩書きで活動されていますが、ズバリ、道標さんが思うキンプロの醍醐味を教えてください。
「簡単にプロレスを遊べる」という事が1番の魅力だと思います。凝ったデザインのカードが定期的に新しく出てくるので、コレクションとして楽しめるのもいいですね。実はレスラー同士でもカードを見て「この技こんな名前だったんだ」ってなるんです。僕の場合はGMという立場もありますので、少しでも新しいキンプロのカードを作るために、試合でもできるだけ新しい技を増やすように実は心がけています。ゲームの為に新しい技を開発していて、いつも大変なんですよ。ケツ(お尻)の攻撃が多いですが、技の在庫だけ増えていってたいして効かない技もたくさんありますね(笑)。ちょっと決める角度を変えて「指の角度が違う」とかで別の技に見せられるように頑張っています。
——普段から田口さんは他のレスラーの服装になったり、エジプトの王になったり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクになったり、ビッグバードの風船をかぶってリコーダーを吹いたり、色々なキャラになられていますが、道標明というキャラクターに関しては何かご感想などありますでしょうか?
道標明としては当初キンプロの中に収まるつもりだったんですけど、CDを出したりしてこんなに世の中に出るのは想定外だったので、道標明自身が困惑していて、自身の「道標」となるものを探しています。“みちしるべ”という曲を出すのに本人がもう道に迷っている感じですね。
——IWGPジュニアヘビー級の69代(シックスナイン)王者だった田口さん、今回の“道〜69〜”という曲にもシックスナインが入っていますが、やはりシックスナインというワードには特別な思い入れがありますか?
僕自身が「6」「9」という数字にすごく縁がありまして。69代王者になった時も6年9ヶ月ぶりのチャンピオンだったんですよ。まぁ夜の方も「6」と「9」が好きというのもありますが(笑)。今後も作詞を続けていく中で、「6」と「9」という言葉はキーワードになってくると思います。田口隆祐が69代チャンピオンという事実は残っていますし、もうその印象が薄まるならベルト巻かなくても良いんじゃないかというくらいその数字は大切にしていますからね。
——これから夏というプロレスの季節を迎えるにあたり、新日的には<G1>や<Super J cup>、その後も<1.4東京ドーム>をはじめとする大きな大会がいくつもありますが、先日の大阪城ホールの時みたいに道標さんの歌が生で聴ける機会は期待できそうでしょうか。
実は、8月13日(土)の両国国技館大会の開催前に私の歌披露の場がございます。でも、その日僕、1試合目なんですよね(笑)。試合30分前という1番集中しないといけない時間帯に道標明として登場して、一回引っ込んで着替えて、1試合目に田口隆祐で登場する。デビュー後の初舞台がまさかの両国で1万人くらいの前というのは正直驚きました。
——Qeticではよく様々な夏フェスの記事が上がっているのですが、道標さんが出てみたいフェスや、こんなフェスをやってみたいという事があれば教えてください。
69代チャンピオンとして、69(ロック)と名のつくフェスにはどんどん出てみたいですね。あらゆるロックフェスに出て、みんなが「6」と「9」のように絡み合う感じで出演してみたいと思います。
——最後にQeticの読者、みちくさボンバイエの読者にメッセージなど一言お願いします。
プロレスの激しさと演歌のしっとりさという、あまり混ざることのなかった物を絡ませる架け橋となれたらと思います。演歌好きがきっかけでプロレス好きになったり、その逆もあると嬉しいですね。双方のファンが絡まって、絡まって、絡み合ってもらえたらと思います。なんとか道標明が生き残れるように頑張りますので、お楽しみに。
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以上、道標明さんのインタビューでした! 相変わらずのユーモアなコメント、さすがでしたね。
個人的には「ミチシルとして、似た名前のバンドと共演したい」が一番ツボでした。8月13日(土)の両国国技館での歌披露もありますし、今後も色々なところで道標明さんの歌が聴けると思います。ご本人の思いが歌詞にこもった演歌の名曲、ぜひ皆さんも聞いてみてくださいね。次回のみちくさボンバイエもお楽しみに、それでは。(今回もちゃっかり写真撮影)
EVENT INFORMATION
G1CLIMAX 26
2016.08.12(金)、13(土)、14(日)
両国国技館