第7試合 GAORA TVチャンピオンシップ

中島洋平 vs 黒潮“イケメン”二郎

個人的にこの日のMVPをあげたくなった選手がイケメン選手。入場から福山雅治「HELLO」に合わせて会場中を沸かせまくっていました。

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とはいえ、中島洋平選手もさすがの大人気。入場から試合開始まで、相変わらず一番紙テープが飛ぶ中島選手と素晴らしいパフォーマンスを披露するイケメン選手、それぞれの色がわかりやすく出ていて楽しかったです(笑)。

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しかし、試合となるとさすが双方勢いのある実力者。打撃、投げ技、空中殺法どれも的確で華のある技のぶつかり合いとなりました。この二人の闘いは今後も何度も見たいと思わせてくれるほど、名勝負だったと思います! イケメン選手、また全日にも頻繁に参戦してほしい……。それにしてもイケメン選手は相変わらずジャケット脱がないんですね(笑)。「ジャケットパンチ」を繰り出す度に会場が盛り上がっていました。お互い一歩も引かない攻防の末、イケメン選手が2連発のイケメンサルト(ムーンサルトプレス)でベルトを奪取!! 中島選手はまた相棒のアモーレ(ベルト)を奪われてしまう結果となってしまいました。

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第9試合 アジアタッグ選手権試合

青木篤志、佐藤光留 vs 渕正信、大仁田厚

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続いても注目の一戦、アジアタッグ選手権試合。青木・佐藤のチャンピオンチームに超大御所の同世代コンビ渕正信・大仁田厚が挑戦します。個人的に渕正信パイセンが出てくるといつもワクワクするのですが、今回はあの大仁田厚を招いての同世代タッグ。全日本プロレスのマットとはいえ、破天荒な大仁田さんは何をしでかすかわからない独特の空気感がありました。

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試合開始早々、大仁田選手は凶器を持ち出して場外乱闘・反則攻撃に。この闘い方は大仁田選手の十八番、一気にペースを掴みにかかります。しかし勢いのあるチャンピオンチームの方が実力は上か!徐々にチャンピオンチームのペースとなり渕さんがかなり追い詰められてしまい、「渕さん! 渕さーん!!」という大仁田選手の叫び声が会場中に響き渡りました。渕さんがもうダメかと諦めかけたその時、いつもの大仁田厚が降臨。真っ赤な毒霧からの椅子攻撃で一気に試合のペースを覆し、そこからは渕さんがバックドロップを連打!連打!なんと大御所コンビがベルトを獲ってしまいました。大御所のお二人、さすがの試合展開だったと思います。

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小橋建太さん入場

僕がこの日一番泣きそうになった瞬間。突然場内に響き渡る入場曲、そう、あの小橋建太さんが古巣全日本プロレスのリングに帰ってきてくれたのです。場内は大きな小橋コール。全日本プロレスのマットでまたこの小橋コールが聞けて、大きく手をあげた小橋さんに向けて大歓声が起こった時、過去の色々な出来事が頭の中を駆け巡って鳥肌が立ちました。

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会場中のみんなにとって嬉しすぎる「約束を果たしに来ました」という小橋さんのスピーチ、実際に泣いてらっしゃるお客さんも見受けられました。小橋さんはそのまま解説席へ。豪華だ!この大会は解説まで超豪華だ!!

第10試合 世界タッグタッグ選手権試合

関本大介、岡林裕二 vs ゼウス、ボディガー

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4人中全員が超超超ヘビー級となったこの試合、やはり想像通りパワー対パワーのぶつかり合いとなりました。一発一発の重み、重量級を持ち上げる筋肉、その全ての攻撃に会場中が息を飲む展開となりました。しかし王道トーナメントで準優勝を果たしたゼウスをはじめ、チャレンジャーチーム「ザ・ビックガンズ」の2人は本当に勢いがありますね。王者組の安定した攻撃を耐えて耐えて、力とテクニックで必ず自分たちのペースに引き戻す闘い方をしていた気がします。

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試合は終始流れを掴み続けたチャレンジャーチームが勝利し、新たなタッグチャンピオンとなりました。試合終了後、なんと解説席の小橋さんのもとへ挨拶に行くゼウス。新旧エースが握手で讃え合うその姿は、素晴らしい世代交代の一瞬をこの目で見れた気がして、とても感動的でした。

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第11試合 三冠ヘビー級選手権試合

宮原健斗 vs 諏訪魔

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いよいよこの時がやってきました。今全日で一番勢いのあるエース宮原選手と、先日の王道トーナメントでも優勝して抜群の強さと安定感を誇る諏訪魔選手。この2人が三冠ヘビー級のベルトを巡ってリングの上で闘うのをファンは心底待ちにしてました。

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序盤から両者一歩も引かない展開になると思いきや、完全に諏訪魔選手のペースで試合が進んでいきます。執拗なスリーパーでジワジワと相手の体力を奪い、大技で一気に追い込む諏訪魔選手、さすが圧倒的な強さの安定感がありました。しかしここで引き下がらないのが、エース宮原選手。耐えて耐えて耐え抜いた後、膝の連打で一気に試合のペースを自分に引き戻し、得意技オンパレードの後は十八番のシャットダウンスープレックスホールドでフィニッシュ。大きな大会のメインイベントにふさわしい名試合、6度目の王座防衛に成功した宮原選手からは本物のエースたる輝かしい勢いを感じました。

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全日本プロレス両国国技館大会のレポート、いかがでしたでしょうか。2016年さらなる盛り上がりを見せた全日本プロレスは、2017年もなんと1月2日(月)から大会をスタートします。来年も間違いなく「明るく、楽しく、激しいプロレス」が見れると思いますのでぜひ会場に足を運んでみてくださいね。

今年はこれが最後のコラム更新となります。今年も1年間、本当にありがとうございました。2016年は特に各団体の試合会場で皆さんから声をかけて頂けるようになり、皆さんと一緒に盛り上がれてすごく嬉しかったです! 来年のみちくさボンバイエもお楽しみに、それでは。

EVENT INFORMATION

2017 ニューイヤーウォーズ

2017.01.02(月)
OPEN 11:00/START 12:00
後楽園ホール

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photo by Yoshiro Nakamoto