2017年も残りわずかとなりましたが、皆さまもう今年のプロレス納めはされましたでしょうか?
さて、プロレスファンなら共感して頂けるかと思いますが、長州力さんの噛ませ犬発言や、武藤敬司選手の「武藤敬司は爆進します」、川田利明さんの「これが全日本プロレスです」、丸藤正道選手の「ノアのジュニアは最強です」など、プロレスラーの言葉により革命が起き、ファンの心を鷲掴みにしてくれることが何度もありますよね。
最近プロレスリング・ノアで新たなチャンピオンが生まれ、「俺が、おまえらクソヤローどもを武道館に連れて行ってやる」という言葉と共に、また新しい伝説が刻まれ始めました。そのチャンピオンの名は拳王選手。3歳から日本拳法をはじめて史上最年少で全日本拳法総合選手権で優勝した根っからの格闘型レスラー。闘い方のスタイルも蹴りなど打撃中心のとても動きのある試合展開で、見ててすごくエキサイトしますね! 今回はそんな拳王選手でボンバイエしたいと思います。
拳王選手がみちのくプロレスからノアに本格的に参戦を始めたのは、約4年前。それまで活動していたみちのくプロレスでのベルトを、覚悟を決めて返上してからの本格参戦でした。まずはその当時の試合をご覧頂きたいと思います。
NOAH – Kenoh vs Hitoshi Kumano
今はGHCヘビー級のチャンピオンになりましたが、ノアに参加しはじめた頃はジュニアヘビー級で活躍していた拳王選手。大原はじめ選手との名タッグ「ケンオーハラ」ではタッグ王座にも輝き、シングルでもジュニアヘビー級の各団体代表レスラー達によるトーナメント<SUPER J-CUP>にも参戦したりと活躍の場を広げていました。
ケンオーハラのこのポーズ好きだったなぁ……それでは、ケンオーハラの試合を1試合ご覧頂きたいと思います。
Kenou & Hajime Ohara vs Jack Gamble & Jon Webb NOAH
その後ケンオーハラのタッグを解消し、今年の年始からヘビー級へ転向。早速ヘビー級の最前線で活躍し、ヘビー級転向後なんと1ヶ月も経たないうちにマサ北宮選手とのタッグでチャンピオンに。
しかし事件が起きたのはベルト奪取から約1ヶ月後、杉浦貴&清宮海斗組とのタイトルマッチでした。なんと試合中に関節技を決める北宮選手を裏切り、北宮選手の顔面に蹴りを入れ、相手の杉浦選手と電撃合体を果たしたのです。僕もその時会場にいたのですが、もう場内は騒然。試合終了後も、場内やバックヤードで激怒した北宮さんと拳王さんの乱闘が収まらず、因縁の残る試合となりました。決して優等生への道ではなく革命に向かって突き進む拳王選手らしいといえばらしい事件だった気もしますね!
それでは、その歴史的事件の試合と、その後すぐ行われた因縁マッチの動画をご覧ください。
NOAH – Kenoh & Masa Kitamiya vs Takashi Sugiura & Kaito Kiyomiya
NOAH – Takashi Sugiura & Kenoh vs Masa Kitamiya & Muhammad Yone
杉浦選手とも名タッグとなり、シングルでも快進撃を続けていく拳王選手。11月に行われたグローバル・リーグ戦というリーグ戦の大会で初出場初優勝を果たし、『週刊プロレス』の表紙を飾りました。(いやーそれにしても、やっぱり金髪似合うし絵になる!)
この時に生まれたのが冒頭でお話した「俺が、おまえらクソヤローどもを武道館に連れて行ってやる」という名言。この頃からメロメロになった女性ファンから「拳王様」と呼ばれはじめ、拳王様についていく女性ファン達も続出してますね(笑)。ほんと、そんなこと言えてしかも女性を魅了できる拳王選手、うらやましすぎる!
そして迎えた先日の12月22日後楽園ホール。拳王選手はノアの頂点を目指してGHCヘビー級のベルトに挑戦。途中追い込まれながらも打撃と投げ技の応酬から最後は十八番の必殺技「フットスタンプ」で見事に勝利! ヘビー級に転向後、1年も経たないうちにヘビー級のチャンピオンとなりました。
あくまで個人的な主観ではありますが、僕はここから新しい何かが動き出したような感覚になっていて、2018年の拳王選手が、プロレスリング・ノアが、とても楽しみになっています。試合後、海外で武者修行中だった清宮選手が凱旋帰国を果たし、拳王選手に挑戦表明。海外に行く前に対戦した時は拳王さんの圧勝だったので、清宮選手の成長を早く見てみたいですね。
NOAH – Kenoh vs Kaito Kiyomiya
早速年明け1月6日の後楽園大会でタイトルマッチが決定していますので、そちらも楽しみです! 皆さまもぜひ動き始めた新たな歴史を会場で感じてみてくださいね。
そういえば、実は先日沖縄で拳王選手とシュノーケリングに行ったんですが、その時も人魚みたいに魚と泳ぐ拳王選手を見て、改めて身体能力の高さを感じました。
次回のみちくさボンバイエもお楽しみに、それでは。
EVENT INFORMATION
プロレスリング・ノア2018年開催大会後楽園ホール
2018.01.06(土)
OPEN 17:15/START 18:00
後楽園ホール
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