ボンバイエインタビューVol.15／SHO・YOH

——お2人ともプロレスラーになる前に憧れていたレスラーっていますか？

YOH　僕は元々野球選手になりたくて野球部に入ったんですけど、半年くらいでやっぱりプロレスラーになりたいと思ったんです。父親の影響でプロレスはずっと見ていたんですが、その頃はがっつり闘魂三銃士が好きでした。

SHO　僕はプロレスをちゃんと見るようになったのが実は遅くて、レスリングを始めてしばらくしてからプロレスを見始めたんです。高校2年生くらいだったと思います。その時に活躍されていた棚橋選手とか中邑真輔選手をよく見ていて、当時1番好きだったレスラーと聞かれたら、棚橋選手と答えると思います。

——CHAOS（※3）はみんなすごく仲が良い印象がありますが、CHAOSメンバーとの毎日はどうですか？

YOH　実は、入る前はCHAOSが1番体育会系なのかなって思っていたんですよね。上下関係しっかりしてそうだし。でも、入ってみたらすごく居心地が良かったです。

SHO　バスの中や控え室でも、すごくリラックスできますね。

※3：YOH選手・SHO選手が帰国後に所属している新日本プロレス内のユニット

——CHAOSメンバーとご飯に行ったりもしていますか？

SHO　日によってメンバーは違いますが、地方に行った時によく誘ってくれるのは矢野さんや後藤さんが多いと思います。

——地方巡業の楽しみも含めて、日本で1番好きな食べ物ってなんですか？

YOH　僕はチャンジャですね（笑）。元々歯ごたえあるものが好きで、グミとか大好きだったんですけど。

SHO　よくグミ食べてましたね、そういえば！

YOH　グミだとちょっと砂糖が多いなと思って、他に近い歯ごたえの物を探して、行き着いたのがチャンジャだったんです（笑）。家の冷蔵庫には常にチャンジャが入ってます。売ってるお店によっても味が全然違ったりするので、利きチャンジャ大会があったら、僕当てられると思いますよ。

——お勧めのチャンジャはありますか？

YOH　成城石井のチャンジャは本当に素晴らしいです。味付けや歯応えの塩梅が丁度良くて。

SHO　そんな、店によって違うんですか（笑）。

YOH　ほんとだよ！　全然違うんだって（笑）。

——SHOさんは何かありますか？

SHO　僕は牡蠣がすごく好きで、メキシコに行っても生牡蠣食べて、アメリカに行ってもオイスターバーによく行ってたんですけど、やはり帰国して日本の牡蠣が1番美味しいと思いましたね。チャンジャと一緒で海が違うと牡蠣の味も違うんでしょうね（笑）。

——約2年前からお二人は海外で生活を共にし、名タッグチームとしてずっと組んでらっしゃいますが、やはり阿吽の呼吸みたいなものを試合中に感じることはありますか？

YOH　僕らって入門からずっと2人なんですよ。もうその頃からだと5年6年一緒にやっているので、息はピッタリ合ってると思いますね。僕は昔から、組むならこいつしかいないって思っていました。将来的には邪道外道さんみたいに、誰しもが認める名タッグを目指したいですね。

SHO　確かに、5年くらい一緒に住んでましたからね（笑）。メキシコでは同じ宿に住んで、アメリカだと本当に狭い部屋に2人一緒に住んでたんです。

——それに慣れて、寂しいから日本でも一緒に住んでいたりしないんですか？

YOH＆SHO　（声を揃えて）お互い歩ける範囲内に……（笑）。

——＜FANTASTICA MANIA＞に関して、ルチャファンからするとすごく嬉しいお祭り的なシリーズになるのですが、闘ってみたい選手はいますか？

YOH　やっぱりこいつがきたかって思ったのは、ソベラーノ・ジュニアですね。メキシコにいた時からすごく良いレスラーだなと思ってて、日本に来たら絶対人気出るなって思っていたんです。

SHO　去年「捻り王子」って呼ばれてブレイクしていましたが、今年も期待に応えてくれると思います。

YOH　ダルシムみたいでしたもんね。もう今年は手が伸びたり火を吹いたりするんじゃないかって（笑）。マスクの下もすごくイケメンなんですよ。マスクを脱いでも充分やっていけると思います。

——＜FANTASTICA MANIA＞への意気込み、2018年の意気込みを教えてもらえますか？

YOH　今、ジュニアヘビー級はヘビー級より下に見られる事が多いんですが、その理由を考えた時に、やはりスターがいないからだと思ったんです。だから僕がスターになって、もっとジュニアヘビー級を華のある世界にしてやろうかなって思っています。

SHO　とりあえず2018年、自分が挑戦できるタイトルは全部総ナメにして、BEST OF THE SUPER Jr.とかそういう大会でもしっかりと結果を残していきたいと思います。（横でポーズをとって待つYOHさんを見ながら）そして……2018年は……痺れる年に……。

YOH　おぉー、キタキタキタ……！！

SHO　痺れる年にしたいと思います（笑）。

YOH　痺れようぜぇ（笑）。

——ほんと、お2人カップルみたいですね（笑）。

YOH　よく言われます（笑）。

——では最後に、＜FANTASTICA MANIA＞の見どころも含め、このコラムの読者へ向けてメッセージをお願いします。

YOH　＜FANTASTICA MANIA＞は単純に肩の力を抜いて、お祭りを楽しんでほしいと思いますね。

SHO　＜FANTASTICA MANIA＞の期間中はルチャ・リブレルールでやると思うので、いつもの新日本プロレスの興行とは全く別物として楽しんで頂けるんじゃないかと思います。各会場がメキシコになると思うので。あと、会場にくる人はメキシコの匂いも感じてほしいですね。

YOH　確かに、匂いね。メキシコ人のルチャドールが付けているオイルがあるんですけど、それが独特の匂いなんですよ。もしコアなファンの方がいたら、あの匂いでメキシコを感じてもらえると思います。

——あれってメキシコ特有のものだったんですね。

YOH　そうなんですよ。塗ったら体が熱くなるようなオイルなんです。

SHO　メキシコにいる時は僕らもウォーミングアップ感覚で塗っていました。あれを作って売っている選手もいるんですよ。あと誰かお勧めの選手いたかなぁ……オクムラさんとか？

YOH　あっ、オクムラ選手の事は書かないでください（笑）。むしろおもしろいので、僕らが書かないでって言ってることを書いてください（笑）。

SHO　メキシコではオクムラさんとも組んでいましたし、僕らトリオでよくやっていたんですよ。

YOH　海外ってやはりナショナリティが強いので、メキシコ人vs外国人だと盛り上がるんです。

SHO　僕らが悪いことするとお客さん本気で怒りますからね。

YOH　ちなみに本当は僕らメキシコではマスクマンの予定だったんですよ。それをメキシコに渡る1週間くらい前にNGって言われて。マスクもそれに合わせたコスチュームも作ってたけど、もう変更できなくて。単純にそのマスクだけ脱いで出たら、売れないアイドルみたいなコスチュームになっちゃったんです（笑）。

SHO　あれは異様でしたよね。どこの旅館でコンサートなんだって感じの（笑）。

YOH　でもそんな事でイライラしないのも、メキシコ人の人柄から学びましたね。メキシコ人たちはお金がなくてもその日を楽しんで踊っていますから（笑）。

SHO　メキシコ人って貯金しないで使っちゃうので、給料日が月に2回あるんですよ（笑）。そういう人達なので、一緒に過ごしていてすごく楽しかったですね。

YOH　そんな日本とは異質のメキシコの世界観もしっかり感じてもらえると思いますので、＜FANTASTICA MANIA＞は絶対楽しいと思います！

以上、SHO選手とYOH選手へのインタビューでした。本当にお2人が仲良しすぎて微笑ましかったのと、YOH選手のチャンジャ熱がすごくておもしろかったです（笑）。海外での生活も赤裸々に語ってくれて興味深かったですね！

いよいよ＜FANTASTICA MANIA＞のシーズンとなりましたが、お2人がおっしゃっていた通り、普段の新日本プロレスとは一味違った世界観を楽しめると思いますので、ぜひ皆さんも会場に足を運んでみてくださいね。次回のみちくさボンバイエもお楽しみに、それでは。