皆さん、こんにちは! 先日のWWE東京公演は素晴らしい大会で、本当に盛り上がりましたね! お客さんもみんなで手を突き上げたり、叫んだり歌ったり。会場の一体感ももの凄かったです。

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そしてなんと東京公演で来日された際、3人の日本人スーパースターに話を聞くことができましたので、今回はそのインタビューをお届けしたいと思います。

このとき、アスカさんとイタミさんはタイトル挑戦直前、真輔さんは足を負傷中という状況でしたが、その時の心境や今後の意気込みなどを伺うことができました。

WWEのトップ前線に日本人がいるというのは、日本のプロレスファンからすると、心底喜ばしいですね。それでは、まずはASUKAさんのインタビューからスタートです!

Interview:ASUKA

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——久しぶりの日本ということでいかがですか?

ほんともう嬉しいです。1年ぶりくらいかなぁと思うんですけど、ちょっとゆっくりできました。温泉にも入って、大阪行ってなんばグランド花月で新喜劇も見ながら、色々満喫してきました。ほんまに、日本に帰って日本の団体に所属するっていうのはもう一生無いと思うので、このWWEの日本公演が唯一日本で私の試合が観れる場なので皆さんにも楽しみにしててほしいですし、私自身もすごく楽しみにしてます。

——ロウからスマックダウンに移籍されて、何か変わったことはありますか?

変わったことですか。やっぱり、スーパースター達が変わったことで雰囲気も変わりますよね。でも、基本は自分中心なのでそんなに意識はしてないです。

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——カイリ選手に続いて、新たに紫雷イオさんのWWE入りが決まりましたが、日本人女子がこれから増えるということに関してはいかがでしょうか。

もう、どんどん来てもらったらいいなあと思ってます。ただ、私と比べられるのはちょっと大変かなとは思いますけど。数々の記録を作ってきた日本人の私がいてるんで、どうしても比べられるとは思うんですけど、それを超えてやるっていう気持ちで来れば、WWEにとって良い風になるんじゃないかとは思いますね。大変やと思いますけど、頑張ってほしいです。

——WWEの女子自体が今勢いがあるというか、拡大している気がするので、その分競争も激しくなりますよね。

こっちに来たらポジション取りですからね。どんだけWWEだったりWWEユニバースの人たちに認められるかっていうところだと思いますね。レッスルマニアもそうですけど、やっぱり女子のシングルでメインのタイトルマッチが組まれるというのは、信頼を勝ち取ったなっていう手応えはあります。

ほんまに、デビューしてから無敗連勝記録を手にして、超えることができないだろうと言われたゴールドバーグの連勝記録も100以上超えて、タイトルマッチも防衛500日以上いきまして、1年以内にロイヤルランブルとサバイバーシリーズを同時に獲得したのも5人のうち女子が私1人だけで。やはり、タイトルを獲るというのは重要なんですけど、それだけやと私にとってはインパクトが無いというか、それだけでは活躍した証明にはならないと思っています。歴代のチャンピオンというのは沢山いますし、その中で歴史を手にするチャンスは、1人に1度あるかないかだと思っているので。

私は歴史に名を残さなければいけないと思ってますので、そこには「記録」を手にすることが必要やと思ってます。1番は誰やってことを証明するとなったら、それを証明してくれるのは記録だと思うんでね。だから「沢山の記録を持った私がチャンピオンになったらどうなんねん」っていうのが、これからの見所になると思います。

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——シャーロットとの王座戦で連勝記録が止まってしまいましたが、リベンジに向けて何か考えていることってありますか?

まあ予想外の展開でしたね。でも、誰もアスカに勝てないと思われてたところに私を負かす奴が出てきて、それがシャーロットやったっていう。やっぱり、私とシャーロットの関係はいつまでも語り継がれると思います。シャーロットは対戦してておもしろいというか、打ったら響くというか、こうやったらこうくるというおもしろい返し方をしてくるなあと思います。まあその間にやられるんちゃうかっていうヒヤヒヤ感もありつつ、やってて非常に興味深いですよね。だからもう1度戦って、次は勝ちたいですね。

——現王者カーメラについてはどう思いますか?

もうアホとしか言えないですね(笑)相方もアホ同士のカップルでお似合いなんちゃうかなあって思いますけど。まあでも、相手の腹立たせるのは上手いなあとは思いますし、それはそれでこっちもやってやるぞって興奮してきますから、面白いとは思います。でもカーメラが、しきりに「シャーロットとアスカに勝った。」って言ってるのがまた腹立ちますよね。でも、WWEの中で私とシャーロットに勝つというのが1つのステータスになっているんだなとも思いました。

Interview:ヒデオ・イタミ

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——昨日日本についてまずしたことって何かありますか?

日本食屋で美味しいものを頂きましたし、コンビニに行ったりとか…。すごいですね、日本のコンビニは。感動しますね(笑)。あと空港でトイレに行って、トイレの綺麗さにも感動しましたし。

——初来日した外国人みたいな発言じゃないですか(笑)

ニホンノ ヨイトコロ ウワサニハ キイテタケド……(笑)。

——今回の東京公演に急遽出場が決まった時の心境を教えてもらえますか?

今回の出場はないんだろうなって個人的に思ってたんですけど、せっかくこういう機会を頂けたので嬉しかったですね。

——今205Live所属ですが、所属してから現在までを振り返ってみていかがですか?

自分なりに頑張ってるつもりではいますけど、ベルト獲って結果を残したいっていうのもあるし、まだどこかしらでロウやスマックダウンに行きたいという気持ちは持ってますね。いつでもベルトに挑戦したい気持ちと、そこら辺のやつより自分の方が優れているという自負もありますしね。とにかく結果を残したいと思います。

——前回の日本公演はビッグキャスに試合を邪魔される結果となってしまいましたが、今年の意気込みは何かありますか?

ほんと、去年のことは思い出したくもないですね(笑) でも、それくらい悔しい思いはしたんで、今年は自分なりに楽しめる大会にしたいです。前回は初めての日本公演だったし、どうしても気負ってた部分もあったので、今回はもっと自然体でいれたらとは思ってます。

——KENTAとは違う「ヒデオ・イタミ」でいることでの葛藤ってありますか?

以前はありましたけど、今はもうないですね。KENTAとは違うヒデオ・イタミのスタイルをしっかりと見せられればと思っています。ヒデオはヒデオ…イタミはイタミ…あっ、それだと同じ人か(笑)。

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——最近フィニッシュホールドで使われているドラゴンスリーパーから体を返す技の技名とかってあるんですか?

それがまだ無いんですよ。今ちょっと付けてもらってもいいですか?それにしますんで(笑)

——9月1日には古巣での参戦も決まりましたが、そちらに向けてはどんな心境ですか?

今は純粋に楽しみですね。でも、まずは日本公演2日間で全力を尽くして、もっと近づいてきたら色々な気持ちも入ってくると思います。

——では、まずは日本公演で少しでも期待値を上げてから、またもう1回日本に来たいという感じですかね?

いや、というよりは、まずは日本公演で少しでも期待値を上げてから、またもう一回……。

——いや、それ今言いましたよ(笑)。

(笑)

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——現王者のセドリック・アレクサンダーの印象ってありますか?

まあ、若くて……若いんですかね、歳わかんないんですけど(笑)。

——最初の印象から適当じゃないですか(笑)。

若くてね…ああやって……コロラド州出身で…コロラド州出身かどうかわからないけど(笑) こんな適当でいいんですかね?(笑) あいつはやっぱり体もあるしパワーも実力もあるし、いい選手だと思いますけど、僕の方が優れているという自負があるので、結果として証明できればいいかなと思いますね。

Interview:中邑真輔

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——今の怪我の状況はお伺いできますか?

公式の場で怪我の詳細は話せないんですが、ただ、やっぱりその試合できないっていうくらいの状況っていうところですね。1日も早く復帰というかリングに立てるように、早く治るように処置はしてるんですけども。つい先日の話なので、自分としては本当に想像だにしないというか、リング上の怪我であったならまだ納得がいってたかもしれませんね。なんとも言葉として形容し難い心境です。

———怪我をした時の心境は伺えますか?

もう悪夢としか言いようがないですよね。嘘だろと思いましたよ。なんだよこの漫画みたいな感じはと。「信じられない」というのがやっぱり率直な感想ですね。やっぱり、自分としては東京に帰ってくるのは2年ぶりなので、日本公演を本当に楽しみにもしてましたし。そして尚且つ、リング上でのパフォーマンスだったりトレーニングだったりに関しては、最善を尽くしてたというか気をつけてやってきた中で、全く想定し得ないことが起こってしまったという。ちょっと、なんだろうな…本当にいろんな人に言われましたけどね「なに笑い話作ってんだよ。」と。「いや、シャレになんねえよ。」って感じでしたね。

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———欠場に関して、自らの口でお客さんの前で発表されましたけど、その時の心境はいかがでしたか。

「しょうがないな」っていう心境は正直あります。WWEにはトレーナ―もドクターもいて、協議の結果ですから。自分とドクター、トレーナー、プロデューサーとの協議で出した結果で、その中でも自分のできることをと思って少し無理した部分もありますけど。とにかく、自分としては試合に出て闘いたかったです。個人的な知り合いも含めて、中邑真輔を観る為に遠方から、日本中から来てくれていたりするので。最終的には、その中でも中邑真輔というプロレスラーとしてのパフォーマンスをしないといけないな、という風に気持ちを切り替えましたけど。

———レッスルマニア以前からAJスタイルズとの抗争があったりしましたが、怪我が回復したらまたすぐタイトルに挑戦したいなという気持ちはありますか?

ありますね。今現在としては、ジェフ・ハーディとの抗争が、始まったと言っていんじゃないかなとは思います。ジェフと自分が闘った時の世界観だったり、キャラクターだったり、どういうものを生み出せるのか、とても楽しみですね。彼は経験もありますし。お互いに日々闘っているので、いつでも100%という状態に作り上げるのは難しいかもしれないですが、「独創的」という部分では若干似通ったところもあると思いますし、僕としては非常に楽しみです。AJとラストマン・スタンディング戦をやる前に、一度テレビでの放送でジェフとは闘ってまいすが。徐々に段階を踏んで彼と闘っていけるのは楽しみですね。

AJとの抗争期間は、ある種、自分を振り返る期間でもあったかなと思います。今まで自分が培ってきたものってなんだろうとか、自分に何ができるんだとか。放送されのは4回くらいですが、実際もっと何度も闘ってますからね。期間的にもそこまで長くない中で、その中でどう変化を見せるかとか、少しでも変化つける為にいろんなことしなきゃいけなかったですよ。レッスルマニアから(まだ抗争は最後なのかわからないですけど)ラストマン・スタンディングまでは、いろんな制約の中で最大限できることをやってきたのは間違いないです。お互い楽しめたっていうか、「この相手なら何か出せる」って常にそう感じながらやってたとは思いますね。

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———以前ダニエル・ブライアンと闘いたいと言ってましたが、現在はいかがですか?

もうしたくなくなりましたかという話ですか(笑)? ブライアンはまだ自分より若いんですけど、WWEでの経験は長いですし。確か10代からプロレスやってるんですよね、彼。そういう意味では相当なキャリアですし、ほぼ外部からやってきて、あの体格で頑張って自分を作り上げていってると思いますね。だから、すごいことやってのけてるんですよね、実は。

彼が道を切り開いたおかげで、ダニエル・ブライアン以降活躍できているというレスラーが非常に多いと思いますし、そういう意味では自分もその1人になるだろうし、あとは、個人的に2002年、2003年、2004年と同じ道場で同じアパートに住んで、よく意見の交換だったりお互い刺激し合ったりしたこともあったんで。お互いそれぞれの道に進んで、今はまたすごく近い場所にいる。1回また一緒に闘う夢が断たれたんですけども、彼の努力が実って復帰許可がおりて、また一緒に闘う夢が叶うとなると、ちょっとおもしろいですね。ブライアンとの試合がどういった展開になるのかはわかりませんが、自分の人生の長い物語の中で、すでに出てきた登場人物とまた闘えるというのは、ちょっとおもしろいなと思います。

———WWEでローブロー(急所攻撃)という象徴的な技を新たに使うようになりましたが。

このまえどっかのイベントで小さな少年にもそれを聞かれたんですよ。その子は「どんな感触ですか?」って聞いてきたので「後ろにいるお父さんにやってごらん。」って言いましたけどね(笑)。やっぱり、リングに立てる時間って無限ではないじゃないですか。そして、WWEはテレビ、インターネットなど、視聴者の桁も半端ないじゃないですか。だから、体を動かして言葉以上のインパクトを残す上で、なにが求められるかっていうと「わかりやすさ」なんです。という意味では、その選択は間違ってないのかなとは思いますけどね。

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———レッスルマニアの前と後で入場曲も変わってコスチュームも変わりましたが。

僕がいて会社がいてお客さんがいて、いろんな場所でいろんな事が求められるので。そこで求められることに乗るか乗らないか…もう乗るしかないですよね。その中で中邑真輔風に包むというか。または、言われてない部分で自分を出せる場所を探すとか。

でも、レッスルマニア以前の方が試行錯誤が多かったですね。動きにしても所作にしても発言にしても、レッスルマニア後の方がすうっと自然に出てくる感覚はあります。元々、ヒールかベビーフェイスでいうと、ヒールの方で感情表現を出していた方なので、そういう意味では今の方が幅が広がったという気持ちはありますね。

以上、ASUKAさん、ヒデオ・イタミさん、中邑真輔さんへのインタビューでした。立て続けで3人にインタビューさせて頂きましたが、雰囲気もそれぞれで全然違ってすごく個性が出たインタビューとなったので、お話聞いていてとてもおもしろかったです。個人的にはイタミさんの適当な返しがツボで、あの後何度か思い出し笑いをしました(笑)。所属ブランドのトップ前線で頑張ってらっしゃるので、タイトルの獲得や大会の優勝など、今後も非常に活躍が楽しみですね。

そして、大好評で終わったWWEの東京公演ですが、今月にはなんと大阪公演が控えています。ロンダ・ラウジー vs. ナイア・ジャックスの注目の一戦や、日本にファンも多いフィン・ベイラー(日本在籍時はプリンス・デビット)の来日も決まっていますし、なにより先日の追加発表では、戸澤陽さんと初凱旋となるカイリ・セインさんの日本人スーパースター2人も参戦が決定しました。ぜひ皆さんも大阪公演に足をお運びくださいね。

次回にみちくさボンバイエもお楽しみに、それでは。

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EVENT INFORMATION

「WWE Live Osaka」

2018.08.31(金)
エディオン大阪アリーナ
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