ーこだわっている点といえば、レンズもそうですが、カール・ツァイスレンズを使用していますよね?
「私たちは写真について勉強してきたので、カメラレンズにおいてもカール・ツァイスは世界的な評価があることを知っていました。なので、「WAITING FOR THE SUN」を立ち上げる際に、カールツァイスを使う事はとても自然なことでしたよ。やはり思った通り、ベストクオリティーを得ることが出来ましたし。これからも使用していくつもりです。」
ーこれまでにも様々なブランドとコラボレーションしていますが、今後予定しているプロジェクトはありますか?
「これからの約8ヶ月間は、かなり多くのコラボレーションプロジェクトを予定しています。フランスでとてもメジャーなブランドとも企画していますし、数名のアーティストともコラボレーションする予定です。今の段階では具体的なことは言えないのでここまでしか話せません。すみません!」
ーこだわりの素材や製法をしていながら、手頃なプライスゾーンで提供出来る理由を教えて下さい。
「毎回、作業行程の一番最後にプライスを付けていますが、全く新しいデザインを作るプロセスから計算したり、これまでと同じ素材を使って、コストダウンさせたりして、手頃な値段をキープ出来るように工夫しています。工場ともとても長い付き合いをしているので信頼関係もありますし、私たちは全ての工程において、指示を出し、チェックしているので、そういったこともプライスには反映させていますね。」
ーどんなコーディネートやシーンでつけて欲しいですか?
「私達のような人々!! そして、私達のプロダクトを理解してくれて、好きだと思ってくれる、そうゆうクールな人たちに気に入ってもらえたら嬉しいです。」
そんな彼らは、バイオアセテートにウッドパウダーをミックスするという世界初となるアセテート素材を開発し、BOIS2という新ラインを発表した。日本においては、ロンハーマンにてPOP UPが行われ、多くの反響を得たという。
“新しい時代の一部となるようなものを目指して作りました。そして、これが環境問題の解決の一部となり、より良い世界を作るために生み出したのです。”
世界初の素材でこの世に誕生したサングラスたちは、コンパクトでシンプルなデザインながら、マットでスモーキーな天然カラーが存在感がある。散りばめられたウッドパウダーもとても上品で、作り手たちの思いもそこに散りばめられているのだと感じた。
今の時代、物と情報で溢れかえり、ゴミに囲まれ、大気汚染に侵されながら、私たちは本当に大事なものを見失いながら生きているのではないだろうか? 深刻な環境破壊に直面しても国民の一人一人の意識の低さをとても感じてしまう。“我関せず”といった感じだ。プライオリティー意識は他にある。テレビや新聞で“問題ない”と報道されれば、何も疑わず信じ、スーパーに並ぶもの全てが安全だと思っている。降る雨に打たれても、目や喉が痛くなるほどの大気に覆われても大した害はないと思ってしまう。知らず知らずのうちに買っているものが、実は武器や兵器を作るための資金の一部となってしまっていることを知らない人は多いだろう。
私は専門家でもジャーナリストでもない。だから、これが正しい! とは言い切れない。でも、少なくとも毛皮やダイヤモンドが必要でないことは分かるし、新しい良い時代を望む、クールな一員になりたいと思っている。