そして、同意見が周りにも何人もいたが、あくまでも個人的な意見として伝えておきたいのが、今年のベストアクトは間違いなく、2日目のメインに登場したFour Tetであることだ。
Four Tet
2時間のセットだったにも関わらず、その壮大なストーリーは4時間以上にも渡るロングセットであるかのように感じた。それでも永遠に音が止まって欲しくないと思えるほど、完全にFour Tetの世界の中にいたのだ。民族調のトライバルから幕を開け、美しい旋律のエレクトロニカに軽快なビートが刻まれてゆく。安定した心地良いグルーヴをひたすらキープしながら、アシッディーハウス、サイケデリックロック、オールドスクールテクノ、ディスコなど何でも織り交ぜてゆく。Betty WrightのアンセムやDaphniの”Ye Ye”など、頻繁に使用しているトラックもあったが、絶妙過ぎるタイミングで差し込んでくるため、全てが新鮮だった。ひと時も休ませてくれないダンストラックのオンパレードでありながら、全編を通してノスタルジックで、時にメランコリックで、涙腺が緩みそうなほど、気持ち良さしか残らない幻夢の世界を与えてくれた。
そして、何と言っても日本人初出演を飾ったDJ NOBUの存在は欠かせない。同じ日本人としてあの場にいれたことを心の底から感謝した。力強く攻めてゆく様は普段のNOBUそのままに全くブレることなく、オーラは何倍にも感じた。大柄な欧州人が激しく踊り狂う渦の中、一人挑み続けるヒーローの姿がそこにはあった。3日目最終日の夜9時、太陽が沈みかける一番美しい時間、間違いなく<DEKMANTEL FESTIVAL2015>のハイライトだった。
動画:DJ NOBU (OFFICIAL) with those spacey vibes at BR Dekmantel – jump on the stream
次回は、フェス恒例!! 美女スナップ&来場者スナップをお届けします! お楽しみに!
photo by Bart Heemskerk/De Fotomeisjes/dkmtl instragram/Atsushi Harada