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全身に刺青の入った一見近寄りがたい雰囲気の外見とは違い、彼はとても穏やかで、マイペースに話をする。そして、よく笑う。そんなATSUSHIの人柄からだろう。2012年から始まった<GAMA ROCK FES>は、毎年、3月11日に発表されており、今年は9月23日(土)に宮城県塩竈市みなと公園にて開催される。すでに第一弾出演アーティストが発表されており、大友康平、ストレイテナーの日向秀和、ホリエアツシなどから成るHINATABOCCO、Candle JUNEといった豪華アーティストたちが名を連ねている。

ATSUSHIのその熱い思いは一体どこから来るのだろうか?
【インタビュー】ダンサーATSUSHIがベルリンで語る、”踊る”ということ。 DSC8205-700x467

“マイナス3度のお寺の庭で踊ったこともありました。もちろん寒いけど、空が開けてる野外の方が表現しやすいし、震災で亡くなられた方たちに何か伝わる気がするんです。2004年ぐらいかな? 自分は一体何のために踊ってるんだろう? って、自問自答してた時期があって、“踊る人”の前に、人として何が出来るんだろう? って、ずっと考えてたんですよね。でも、考えた末に行き着いたのがやっぱり踊りだったんですよ。自分には踊りしかないってその時思ったんです。踊りってすごくプリミティブなもので、生命力の塊みたいなものだと思ってるんです。だから、表現者の一人として、踊りを通じて、精神性というか、人間の根本にあるものを何かしら伝えられたらいいなと思って、今も踊り続けてますよね。”

Dragon AshとしてのATSUSHIの踊りしか知らなかった私は、ベルリンの小さなステージとギャラリーで見せた、ダイナミックで情熱的、でも優雅で、刹那的で、スペースの許す限り舞い続ける彼の姿に圧倒された。何十年と踊りと向き合ってきたからこそ出来る唯一無二の表現だと思った。そして、もっと多くの人に知って欲しいと思い、再度ベルリンへ来て欲しいと強く伝えた。

【インタビュー】ダンサーATSUSHIがベルリンで語る、”踊る”ということ。 DSC8464-700x467
URBAN SPREE
【インタビュー】ダンサーATSUSHIがベルリンで語る、”踊る”ということ。 DSC8609-700x467
URBAN SPREE GALERIE

“実は、ベルリンには以前から興味があったんですよね。ドイツは事実上、殺処分ゼロの国ですし、アニマルシェルターのティアハイムに行ってみたいと思ってました。ベルリンで踊るのは、今回のライブが初めてでしたが、日本人ダンサーとしての意識をしっかり持って踊れたと思っています。どこの国に行ってもその意識はしっかり持って踊るようにしているので、それはベルリンでも変わらないですね。ライブ前に街を歩いてて、あんまりうまく言葉にはできないんですけど、様々な背景を感じたんですよ。1989年の「ベルリンの壁崩壊」というのは、かなり大きな出来事だったんだなって。その様々な背景とかから生みだして創りだして、そして生きていこうとする強いパワーを感じました。1日目は夜にライブハウスでの表現、2日目は昼にギャラリーでの表現ということで、違った環境で出来たのは、とてもおもしろかったですね。特に、2日目は“ここで踊りたい”って、自分から言い出して、急遽前日に決定したことだったから、急なアナウンスのみで、でも、ギャラリーに来ていた自分達を知らない人たちにも興味を持ってもらえたのが嬉しかったです。快く許可してくれたURBAN SPREE GALERIEのオーナーにはとても感謝しています。ベルリンで出会った皆さんにも感謝しています。ベルリンは踊りやアートに関して意識が高い街なのかなと思いますね。ドイツということで、ピナ・バウシュもドイツ出身ですし。「またベルリンに踊りに来てほしい。」と言ってもらえたので、またベルリンに踊りに行けるのを楽しみにしています。”

【インタビュー】ダンサーATSUSHIがベルリンで語る、”踊る”ということ。 DSC8635-700x467
URBAN SPREE GALERIE

“POWER of LIFE”として東北沿岸地域での活動は10年間継続することを目標に掲げ、すでに6年が経過している。この原稿を書いている途中、高浜原発の再稼働のニュースが舞い込んできた。未だ問題は山積みのままである。海を越えれば世界規模でテロが頻発している。テレビから流れるニュースに明るい話題は本当に少ない。

“踊りというのは言葉を使わない表現方法であるがゆえに、言葉の壁を超えてどこの国の人たちともコミュニケーションがとれるツールなんだと実感しています。これからも色々な国で踊っていきたいし、何かのきっかけになったら嬉しいですね。あと、これは余談ですが、初めてのベルリンだったにも関わらず、街を歩いていて、初めて来た気がしない不思議な感じがあったんですよ。ライブ翌日にベルリン郊外に足を運んだんですが、日本の郊外と似た風景を見た気がしました。サッカーのブンデスリーガで活躍している日本人サッカー選手も多いですし、日本と縁のある国なんだなと。”

踊りとは、芸術であり、表現方法の一つであり、言葉にかわる心からのメッセージなのだと思う。そこに使命を感じた一人のダンサーの生き様を見ながら、改めて自分自身や地球規模での未来を思った。

【インタビュー】ダンサーATSUSHIがベルリンで語る、”踊る”ということ。 DSC8190-700x467

ATSUSHIプロフィール

1979年2月7日生  出身:東京  身長:180cm  体重:70kg   血液型:AB型
1996年にダンスを始め、様々なクラブ等でのイベントに出演。
2001年にDragon Ashサポートメンバーとなり、2003年にDragon Ash正式加入。
2006年にソロダンサーとしても国内外の各地で活動開始。
今までの様々なステージで得た経験により、ジャンルや枠にとらわれない踊りと体をいかしたダイナミックな踊りを信条とし、今日のダンサーの在り方を変えることを目指していると共に、日本人ダンサーとしての在り方を常に考えながら活動している。
2009年に生命力の素晴らしさ尊さを伝えていくプロジェクト「POWER of LIFE」を発起し、代表として活動している。

POWER of LIFE

EVENT INFORMATION

万葉音楽祭 2017 参

今回で3回目の開催となる「万葉音楽祭」
唯一無二の野外会場での伝統文化・音楽フェス
2017.04.29(土)
島根県 あんな坂・こんな坂手づくり自然公園
詳細はこちら

風人雷人(ATSUSHI × 中村達也)in 桜座

風人雷人(ATSUSHI × 中村達也)
ATSUSHI(踊る) × 中村達也(叩く)
血湧き肉躍るユニット、山梨甲府の地で。
Dragon AshのダンサーATSUSHI(舞踏)と中村達也(太鼓)によるダンスとドラム独奏を融合したパフォーマンス、風人雷人。
甲府桜座にて熱き血潮を滾らせる。
2017.05.04(木・祝)
山梨県 桜座
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VIVA LA ROCK 2017

2017.05.05(金・祝) ※Dragon Ash出演日
さいたまスーパーアリーナ
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Dragonash Live Tour 2017 MAJESTIC

2017.06.08(木)〜
詳細はこちら

GAMA ROCK FES 2017

2017.09.23(土)
宮城県塩竈市みなと公園
詳細はこちら

photo by Saki Hinatsu
Instagram:@sakihina_photography

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

フリーランスライター/コラムニスト

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