津田 「海外フェスゴミ事情」や「海外フェスにいるウザいやつの特徴」みたいな記事を書いたときに「こんなこと書くやつはフェスを楽しめていない」とか言われたり。「大丈夫です。楽しめています。楽しんでいないとこんなにフェスに行けません。愛です愛」と心の中でそっとつぶやいてから、twitterで相手をフォローだけしておくという。とにかく自分が体験したことを何のしがらみもなく素直に書くって感じでやってます。

宮沢 愛です、愛(笑)私の場合、取材対象への気遣いとか媒体イメージとか気にしちゃうからなー。読者の反応ももちろん気になるし。たまに、SNSって2ちゃんみたいだなって思うんですよね。理不尽な文句を書かれたりすることもあるし。“じゃー、あなたはどれだけ素晴らしい体験をしてきて、それをどれだけ世の中にアウトプット出来てるんですか?”って、思っちゃいますよ。

津田 もちろん色んな人の反応はとても勉強になるけれど、間違いなくヨーロッパの音楽フェスというシーンにおいて今年最も現場にいた人間だと思うし、だからこそ目の前で起こっていることをきちんと伝えたいと思うんですよ。そもそも海外フェスに関しては僕が色々行く前に調べても情報がなさすぎたので、それがあったら便利だなって。数年前の自分が欲しかったものを単純に作っている感じですね。クライアントは過去の自分みたいな。

宮沢 現場にどれだけいれるかは本当に重要。行ってないのに何も言えないし、津田さんが言う通り、本当に情報が少ない。それは、それだけ日本人が行ってないってことだし、行っていてもアウトプットする人がいないんですよね。私も海外のパーティーやフェスを取材するようになって、リアルを伝えないと意味がないし、誰かに気を遣うとか無駄だなって。

津田 <グラストンベリー>なんかは色んな人が「いつか行ってみたい」と言っているけれど、WEB上にほとんど情報がなかったので、Qeticに記事としてチケットの取り方から楽しみ方まで記事にして掲載させてもらっています。そういうことを地道にやっていって、日本と海外フェスの橋渡し的な存在になれればなと。

Qetic連載コラムスペシャル?! 噂のフェスジャンキーに会いにロンドンまで行って来た。【フェス編】 column141125_taidan_5

<グラストンベリー>

Qetic連載コラムスペシャル?! 噂のフェスジャンキーに会いにロンドンまで行って来た。【フェス編】 column141125_taidan_4

<グラストンベリー>

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<グラストンベリー>

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