そもそも。
オタクはなぜ必死になって社会に合わせていかねばならないのだろうか。

「オタクは嫌いだ」と、豪語する人物に話を伺った。
 

「オタクは世界の人口比率からすると少ない。だから異端である。異端は迫害を受けて当然の存在だ。オタクの人権を口では主張するくせに、人権を持てるようになれる権力を持つほど力を持つものはいない。力を持てば良い。最後は力がものを言う。」

 

とのことだった。
我々オタクからすればえらく暴論には聞こえるが、一理ある、とも思った。

これはかつて繰り返されてきた、動物の歴史を辿っているに過ぎないのだ。
人種差別なんて昨今の話に遡らずとも、動物はかつてより異端の同種を迫害する性質を持っている。
サル山でも、不出来なサルはいじめられ、そうして強い種のみが生き残る動物の本能だ。

社会というものは常に群れで形成されている。
学校、会社、その他様々な集団。
その集団の中で「浮く」という行為がリスキーなのは、わかるよね。
でも、例えば学校であれば、例えオタクであろうとも、スクールカーストの上位であればその権力は下がることがない。

話は私が小学生の頃にさかのぼるけれども、私の小学校では、スクールカーストの上位にいた女の子がオタクだったのだ。
コミュニケーションが、運動が、勉強が、「出来る」女の子がオタクでも別に誰も引かなかった。
むしろ教室はゲームっ子がカーストの階段を登って行けたのだ。
…一人だけおじいちゃんみたいな小学生が、古参ガンダムオタみたいなことをしていてそれはそれで特別枠で面白かったなあ。
話は逸れたが、子供だったからという理由で遊びが得意な小学生の地位が高いこともあったが、何が言いたかったのかというと、その時の「団体のカースト」はオタクが原因だったわけではないという事である。

ではそれから中学に上がってみるとどうだろう。
そのまま近くの公立中学にはいかなかった私は、私立女子校を選んだ。

見事にオタクはスクールカーストの底辺に落ち、私はオタクを隠した。

授業中に一人でアニメ風の落書きをしている女の子を「キモーイ」という風潮に、私はその場で迫害から逃れるために息を潜めたのである。


 

嫌いだと言われたオタクの話① S__15638553-1-1-700x700

miyako

モデル / コスプレイヤー / 声優 / DJ / 異色肌ギャルプロデューサー

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