寄付金を手渡した後、私は「Luta Pela Paz」の青少年委員会のメンバーとディスカッションの時間を持ちました。ここでの経験が彼らにどんな変化をもたらしたのか、ここでの日々をについて聞いてみると、彼らは包み隠さずいろんな話をしてくれました。

輝く笑顔達との出会い:リオデジャネイロ最大のスラム街マレ地区にて LutaPelaPaz_7

・喧嘩で強くなりたいと思ってボクシングのクラスを受けにきたけど、自分の内面を強くすることを学び争いを好まなくなった。
・柔道で体重が落ちで自分に自信がついたので問題を起こさなくなった。
・短気だった自分がどんどん大人になっていくのが分かる。
・ここではみんなが家族のようで幸せな場所。でも銃撃戦がおこって家に引き返さなければ行けない日もあるからそんな時はとても悲しい。

私にもいろんな質問をしてくれました。日本人と中国人の違いとか、面白い質問もありましたが、ドキっとさせられた特に印象的な質問は、「あなたはまたここに来たいと思う?」というクエスチョン。私は考えた。「そうですね。もっとあなた達の活動を知りたいし、ボクシングのイベントもみてみたいな!」そう答えました。みんな笑顔になりましたが、心の中で私は、また来ることが本当にできるのだろうか?今の答えでよかったのだろうか? とドキドキしていたものでした。

この写真からも分かるように、みんな超ナイスな少年少女です。みんなの笑顔は太陽のように眩しくて、施設の外は騒然としているけど、一歩「Luta Pela Paz」にはいると安心感と前向きな空気が漂っている…。なんという究極の隣り合わせなんだろう…。

「Luta Pela Paz」で働くスタッフのほとんどはマレ地区出身者なんだそうです。そうあることで地域のリアルな問題を理解し、コミュニティと繋がった活動を実行しているからだそうです。あと驚いたのは、ここで働く全ての人は、青年委員との面接があるということ。信頼関係が大事なんだと強く実感したのでした。

マレ地区の中で清々しくブルーに輝く「Luta Pela Paz」、これからも多くの子供達がここで、自信と笑顔を取り戻すのだと思います。

輝く笑顔達との出会い:リオデジャネイロ最大のスラム街マレ地区にて LutaPelaPaz_8

この夜は、ベン監督とカイペリーニャで乾杯! 
彼の笑顔から素晴らしくポジティヴで強いものを感じるのでした。この写真は、メッチャおちゃめですが!

ベン・ホールマン監督

最後に、今回の寄付金をお届けした後に「Fight for Peace」から頂いたお手紙をシェアします。

輝く笑顔達との出会い:リオデジャネイロ最大のスラム街マレ地区にて Thank-you_Mari

訳:

この度は、Fight for Peaceへの BRL2,674の寄付をいただき誠にありがとうございました。
ご存知のとおり私たちは、犯罪と暴力が耐えない社会の中で生きる若者達を、ボクシング、武闘、教育を通して支援しています。今回頂いた寄付金は、何千にもの若者達のサポートに活用して参ります。

Fight for Peaceがあるリオデジャネイロのマレ地区は、貧困問題と低い社会制度という大きな問題をかかえており、犯罪や拳銃を使った暴力、そして麻薬販売に関わってしまう若者が増えつづけています。もし犯罪に関わらなかったとしても、犯罪が若者達の生活環境へ与える影響は多大で、残念ながら、マレ地区で若者が命を落とす最大の原因は拳銃事故です。

このような状況を変えるためにも、Fight for Peaceは、伝統的な考え方からはなれ、ボクシングや武闘を使った、新しいアプローチを行っています。スポーツと教育、そして自己の発展を目指した全体的なケアをパッケージにして、若者たちが自分で人生の舵をとり、犯罪や暴力から身をひくことを目指したプログラムを提供しています。

リオデジャネイロのアカデミーでボクシングに参加しているMirian Cruz Paragaは、
このような変化を遂げています:

「友達がボクシングのクラスについて教えてくれたことがきかっけでFight for Peaceを知りました。すぐにコーチのことが好きになりました。そして、みんなが温かく迎えてくれてくれました。コーチは、何かを命令するというやり方ではなく、私に勇気や、やる気を与えてくれます。Fight for Peaceは私にとって、家といえるような場所となりました。私はここで、自分を内面から整え、気持ちを落ち着かせる、つまり自分自身をコントロールできるようになったのです。それはまるでセラピーのようで、私は、自信を持つ事ができ運動能力もあがりました。また、自分がこれからどのように生きて行きたいのか、人生の選択ををはっきりできるようになりました。そして、自己を見つめ発展させることも学びました。自分の息子もFight for Peaceに通わせはじめたのですが、柔道をはじめて7ヶ月で、前向きな変化が出てきました。学校で問題を起こすことがなくなり、しっかりとした行動をできるようになったのです。」

Fight for Peaceを代表してみなさまの支援に感謝もうしあげます。

Sincerely,
Stephanie Lake
Donor Marketing Manager

Fight for Peaceとは?

国際的NGO団体。2,000年にブラジル リオデジャネイロのスラム街、ファヴェーラのマレ地区に設立。青年犯罪による問題に対応するための国際的組織で、暴力、犯罪、社会的疎外と戦う青年に、ボクシングと格闘技のオープンクラスを提供。スポーツ、教育、そして自己啓発を融合させたプログラムを通して、個々が持つ可能性を引き出し、将来性と社会性を育てる事を目的としています。これまでに、ブラジルとイギリスだけでも10万人以上の若者を支援しています。