映画『ブラジル・バン・バン・バン』には、ブラジルを代表する音楽家がたくさん登場しますが、私が配給を決断した大きな理由の1つは、世界的なパーカッショニスト/ビリンバウ奏者のナナ・ヴァスコンセロスの出演でした。
ナナ・ヴァスコンセロス
ミルトン・ナシメントやガトー・バルビエリとの共演をえて、パリでピエール・バルーと出逢う。ピエールのプロデュースで『ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ』『アフリカデウス』を制作。この作品が世界中に知られ、以降エグベルト・ジスモンティ、パット・メセニー、トーキング・ヘッズといった世界中のアーティストと共演。日本では、坂本龍一や矢野顕子と共演を果たしてきた世界最高峰の音楽家。
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日本版制作期間中、ナナさんが肺がんを煩い闘病しているという記事をスタッフが発見し、私たちに何かできることはないのか考えました。そして、協議の結果、映画館に来る方たちと千羽鶴を折って日本からの愛を送ろう!ということで、<We?NANA! 折り紙プロジェクト>の実施が決定しました。
劇場も賛成してくださり、上映期間中はUPLINKに折り紙コーナーが設置されました。
スタッフでで鶴を折ってみたところ、意外と折り方って忘れている……ということで、折り方パネルも制作。
イベントやSNSを通して呼びかけると、たくさんの方が鶴を折ってくださり、私もUPLINKにいるときは、折り紙先生になってアドバイスをさせていただきました。折り紙を通して多くの方とお話ができて嬉しかったです。
南米音楽評論家のケペル木村さんとは、ナナ・ヴァスコンセロスの素晴らしさを学ぶトークショーを実施。トークの後に、みんなで折り鶴を折りました。
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