琵琶湖の景色

アフタヌーヌーン・ティ、ワイン・テイスティング、そしてディナー。全て違うお部屋で時間を過ごすのですが、どこのお部屋からも美しい琵琶湖を望むことができます。日本最大の湖のさまざまな表情を、時間の流れとともに味わうことができるのです。私が訪れた日は生憎のお天気だったのですが、水がある景色は心が落ち着きます。そして、その琵琶湖が生んだ文化を一つ一つ丁寧に教えてくださるスタッフのみなさんもとても上品で温かく、居心地抜群です。

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オーベルジュのお楽しみ:琵琶湖からの美食フレンチ

ワイン・ペアリングのスペシャリティコースをいただくころには、すっかり近江の発酵文化について知識が豊富になっている私たち!

ここからまだまだ続く美食の時間に、まずはシャンパーニュで乾杯。

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女性の心をときめかさせる最初の1皿「近江からの5種のアミューズ」

比叡山にかかる雲の上をみたてたお皿の上に、一口サイズの季節の食材たちがラインアップしています。

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この日の目玉といってもいい一皿「フロマージュブラン・貴腐ワインのジュレ 繊細な鮒鮓のアルモニー」鮒鮓にチーズとワインを組み合わせた、発酵から生まれる甘酸っぱさの独特な風味のハーモニーは、他では味わえないユニークな一皿。今でもこの衝撃は脳裏と舌の上に刻まれています。

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「香魚のフリット 夏葉のソース」「大根の詰めたいスープ ワサビ風味」「手長海老のポアレ」「近江牛のロースト 青唐辛子のソテー」「緑茶と漬け飯のグラニテ」「桃のコンポート ベルベーヌの香り」と、至福の時が流れていきます。

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琵琶湖・比叡山の大地の恵みとフレンチのエスプリのマリアージュは、この土地に根付く食文化を愛し尊ぶ人たちの工夫が光る特別な食体験です。それぞれのポーションが工夫されているので、食後は満足感で満たされますが、翌朝、食べ過ぎてしまった感は一切残っていませんでした。素晴らしい!

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