清水富美加飯豊まりえW主演の映画『暗黒女子』が、4月1日(土)に全国公開! 本編映像が解禁され、耶雲哉治監督が清水富美加について惜しみなく語るインタビューコメントも公開されました。

気になる本編映像

文学サークルのメンバーがそれぞれ犯人を告発する小説を朗読し終えた場面。いつみ(飯豊まりえ)が場面ごとに表情をくるくると変えるキャラクターであるのに対して、小百合(清水富美加)は常に控えめで一貫して感情の抑揚を外に出さない謎めいた役どころです。その中でも、いつみが遺した小説が存在すると知った高校生作家・高岡志夜(清野菜名)が激しく動揺するのに対して、声を荒げることなくかすかな口調の変化やスピード、表情の変化だけで、とてつもない威圧感を与えています。

清水富美加、約づくりの参考した人物とは?

清水の緻密な演技について、耶雲監督は「清水さんにはある程度のイメージだけ伝えていて、それに対して彼女が提出してきたものです。彼女とは見えているイメージが同じだったので、“あ、今の失敗しました! こう言わなきゃいけないのに! もう1回お願いします!”と自分から申し出てくれることも結構ありました」と振り返っています。

また、小百合自身は佇まいや言葉遣いにもどこか現代的ではない古風さも持つキャラクター。キャラクター作りの参考にと監督が清水に薦めたのは、市川崑監督作『黒い十人の女』(1961)での山本富士子や岸恵子といった昭和の大女優の存在だったといいます。しかし、清水が実際に参考にしたのは自身で腑に落ちることができた滝川クリステルだったとか。監督は、清水の“勝手なアレンジ”を笑って受け入れつつ、「難しい課題に対して自分なりに考えて答えを導き出せる女優なんだな」と、その時に思ったことを明かしています。

清水富美加という女優について

監督は「作品のためになるアイデアを出してくれる方で、ある意味で天才かなと思います」ときっぱり語り、さらに「このキャラクターがこの映画の中でどう見えればこの作品がよく見えるのかと、というところまで俯瞰で見えている部分が他の役者さんとは違う気がします。その上で、自分が演じるこのキャラクターがやるべき到達点、逆にやるべきでないこと…といった計算が出来る人です」と手放しで称えています。

本作のラスト24分の中で、小百合の複雑な内面が見事に表れている印象的な場面があるそうですがが、この場面は脚本には書かれておらず、清水の提案で追加の撮影がされ、本編に実際に採用されたものだとか。清水富美加の演技に期待が高まります!

映画「暗黒女子」本編特別映像

暗黒女子

2017年4月1日(土)全国ロードショー

出演:清水富美加、飯豊まりえ、清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏/平祐奈/千葉雄大
原作:秋吉理香子『暗黒女子』(双葉文庫)
監督:耶雲哉治
脚本:岡田麿里
制作プロダクション:ROBOT 
配給:東映/ショウゲート
©2017「暗黒女子」製作委員会 ©秋吉理香子/双葉社 

STORY:
舞台はお嬢様女子高「聖母女子高等学校」の文学サークル。ある日、カリスマ女子高生・白石いつみがすずらんの花を手に屋上から転落死した。自殺なのか他殺なのか……それとも事故なのか。やがて、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が立つ。親友だったいつみから会長を引き継いだ澄川小百合は、部員が自分で書いた物語を朗読する定例会を開催する。今回のテーマは、「白石いつみの死」。それぞれが“犯人”を〈告発〉する作品が発表されていく。物語は5つ、動機と結末も5つ──果たして真実は……?

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