アリえないワケ③ 全編通して流れるシュールな笑い
とはいえ、決してシリアスでも湿っぽい映画でもないのも大きなポイントの一つ! 普通ヒーローものと言えば、アクションやシリアスなストーリーに目がいきがち。でも“アリえないヒーロー”ことアントマンは、そんなに一筋縄ではいかないんです……!
柴田ひかりさん
コメディの要素がつまっていたのも見ていてとてもクスクスと笑ってしまうシーンがたくさんありました。吹き替えではブラックマヨネーズの小杉さんがルイス役の吹き替えを担当していて、その役柄がまたぴったりなところも見どころではないかと感じました。
本作では、ペイトン・リード(監督)とエドガー・ライト(脚本:『ショーン・オブ・ザ・デッド』など)を筆頭にした制作チームが、全編にコメディ要素をぐいぐい注入! アントマン目線と人の視点とを通してミクロとマクロを自由に行き来するバトルシーン、ちょっとおバカな会話、ドタバタ喜劇みたいな全編の雰囲気……とにかくもう、全編にユーモアが満載なのです。そして、忘れてはいけないのが、チャーミングな登場人物の数々!
瀬戸あゆみさん
この映画に最高のスパイスを加えてくれているのが、軽快なテンポの会話を繰り広げる、陽気なルイス。彼が喋る背景に流れるメキシコ系の音楽がまたマッチしていていい。映画自体にもくすっと笑える仕掛けがたくさんあり、全体的に肩肘張らずに気軽に見れる作品! 友達を誘ってまた観たい!
確かに、アントマンと共に悪に立ち向かう、マイケル・ペーニャ演じるルイスを中心にした3バカトリオの活躍にも注目です。だって相棒のはずなのに……協力してくれることで逆に不安感が増すって何かスゴイよ……!!
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