ようやく始まった大型連休。ロングステイの旅行を計画している人、お家でのんびり過ごす人、まだなーんにも決めていない人。はたまた、仕事で少ししか休みを取れない人。様々に、きっと誰もが心浮き立つ春の休日、その1日を、普段通うことのない映画館で過ごしてみるなんてのもいいんじゃない? 劇場でしか味わえないゆっくりと流れる静かな時間は、きっと普段の疲れをリフレッシュさせ癒し、眠っていた何かを豊かに満たしてくれるはず。
映画館で上映されているのは、新作映画ばかりじゃない。ゴールデンウィークのシネコンは、アニメや大作ばかりでちょっと…… と足が遠のいていた人は都心から少しだけ離れ、散歩するような気持ちで、旧作2本立てや、インディペンデント小作品、昔懐かしい名作などを観に行くのがおすすめ。普段触れることのない、新たな楽しみや発見があるはずだから。
早稲田松竹映画劇場
高田馬場の名画座、早稲田松竹。ロードショー修了作品や過去の名作を厳選し二本立てで上映されている。
GW上映作品
4月27日(土)〜5月3日(金)『濱口竜介と三宅唱〜日本映画新世代の旗手〜』
4月25日(木)には、映画『きみの鳥はうたえる』Blu-ray&DVD発売記念パーティー × EBISU BATICA 8周年記念興行が恵比寿BATICAで開催された。『きみの鳥はうたえる』で音楽を担当したHi’Spec、OMSBがスペシャルアクトを披露。ほか、マヒトゥ・ザ・ピーポー、荘子it&TAITAN MAN from Dos Monosも出演し、豪華なパーティとなった。Hi’SpecとOMSBが出演するライブシーンも、ぜひ注目して観てみて!
『きみの鳥はうたえる』 予告
『寝ても覚めても』予告
神保町シアター
昭和の懐かしい映画を中心としたプログラムを上映している。
同ビル内には、吉本興業が運営している劇場『神保町花月』もある。映画館での趣深い昭和の名作体験と、新喜劇とはまた違う芸人や俳優による芝居をはしごするのも楽しそう。
GW上映作品
『一年遅れの生誕百年 映画監督川島雄三“本の街・神保町”特選 文芸映画篇』
ポレポレ東中野
良質で骨太なドキュメンタリー映画や芸術系作品を上映している。多彩なゲストを招いてのトークイベントを盛んに行なっているのが特徴。ただ映画を観るだけでなく、映画が言及している問題やテーマについて、塾考できる貴重な機会を持つことができる。
GW上映作品
“これからの日本を見通す−平成から令和へ。節目のスペシャルアンコール上映”と題し、公開当時話題となり議論を呼んだヒット作『天皇と軍隊』、『国家主義の誘惑』を日替わり上映。連日、著名ゲストを招いてのトークイベント開催も予定している。
『天皇と軍隊』 予告
シネマジャック&ベティ
横浜・若葉町にあるミニシアター。単館系の新作ロードショーを中心に、監督・俳優特集、映画祭なども行なっている。2スクリーンだが上映作品は多く、作品をハシゴして、多彩な映画を1日中楽しむことができる。新作は、都内の公開と少し時期をずらして上映している場合も多く、見逃してしまった作品をこの機会に劇場で観ることも。若葉町散策もぜひ。
GW上映作品
『荒野にて』
『We Margiela マルジェラと私たち』
『グリーン・ブック』
『21世紀の女の子』他
『荒野にて』予告
ーーこれは、厳しい現実の中でも、希望や心を失うまいと抗った少年の物語です。 私はこの物語に、感傷的になりすぎないながらも、大いなる感動と優しさを感じました。 この作品の持つ純粋さを、社会の淵で生きる人たちの人生を、正直さとリスペクトをもってスクリーンに描きたかった。
「確かに我々人間は弱く、病気にもかかり、醜く、堪え性のない生き物だ。 だが、本当にそれだけの存在であるとしたら、我々は何千年も前にこの地上から消えていただろう」
原作の序文に引用されているジョン・スタインベックのこの言葉を、この映画を作っている間中ずっと、心に置いていました。
監督:アンドリュー・ヘイ
引用元:公式HPより
出町座
京都出町枡形商店街にある、ミニシアター系の新作を中心に、特集上映やアニメなど、独自の視点で選定されたプログラム編成が魅力の映画館。ワークショップやトークショーを頻繁に開催している。書店とカフェを同施設内に展開し。カルチャーの拠点として親しまれている場所だ。
GW上映作品
4月27日(土)〜
カメラを止めるな!スピンオフ『ハリウッド大作戦!』
『イップ・マン外伝 マスターZ』
5月4日(土)〜
『ワイルドツアー』 ※5月6日(月・祝)は三宅唱監督による舞台挨拶・子ども映画ワークショップを開催
『スパイダーマン スパイダーバース』