先日のキネマ旬報ベストテン授賞式での安藤サクラとの夫婦ダブル主演賞受賞が話題となった、柄本佑主演『きみの鳥はうたえる』のBlu-ray&DVDリリースが決定した。


本作は『海炭市叙景』(10/熊切和嘉監督)、『そこのみにて光輝く』(14/呉美保監督)、『オーバー・フェンス』(16/山下淳弘監督)に続く、佐藤泰志の小説の映画化4作目。監督を務めたのは、『Playback』(12)、『THE COCKPIT』(15)など意欲的な作品を発表し、新作『ワイルド・ツアー』の公開も待機している新鋭・三宅唱

海外初上映

国内では昨年9月の公開から半年が経過した今でも上映が続くロングランヒットとなっているなか、現在開催中の第69回ベルリン国際映画祭フォーラム部門で、海外初上映が行われた。2月8日にベルリンの映画館CineStarで行われた海外初上映は、300席を越すチケットが事前に完売となり満席での上映となった。

上映後には三宅監督が登壇し、大きな拍手のなか迎えられ、映画を観終えた観客とのティーチインは質問が途切れることなく30分近くも続き、その後も現地の観客が取り囲む等の大盛況。函館という日本の地方都市を舞台にした、若者たちのひと夏の物語が多くのベルリンの観客達にも響いたことが伺われた。

三宅唱監督映画『きみの鳥はうたえる』Blu-ray&DVDが2019年5月に発売 film190214-kiminotori-4-1200x900

三宅唱監督映画『きみの鳥はうたえる』Blu-ray&DVDが2019年5月に発売 film190214-kiminotori-5-1200x900

5月10日(金)に発売となるBlu-ray/DVDには特典として撮影風景をまとめたメイキング、オーディオコメンタリーが収録される他、Blu-rayは、映画本編の中でも屈指の名シーンとなっているクラブシーンを監督本人が編集した未公開シーンや、劇場公開時のトークイベントも収録した、スリーブケース付き特別版仕様となっている。

Blu-ray&DVDリリースに寄せて三宅監督からコメントが到着

多くの方に全国のいろんな劇場でご覧いただいたこと、心から感謝しています。

改めてご自宅などで、佐藤泰志の世界、函館の光と音、そして素晴らしい役者たちとスタッフの美しい仕事ぶりを、何度も堪能していただければ幸せです。

また、学生の頃からメイキングをみるのが好きなのですが、自分たちの現場のメイキングに映った真剣かつ楽しそうな役者たちスタッフたちの姿をみて、またみんなと映画が作りたくなりました。

せっかくの機会なので、函館のクラブ・ストーンラブさんで撮影したシーン、アナザーバージョンをいま作っているところです。お楽しみに!

INFORMATION

『きみの鳥はうたえる』

三宅唱監督映画『きみの鳥はうたえる』Blu-ray&DVDが2019年5月に発売 film190214-kiminotori-1-1200x782

2019年5月10日(金)発売
■ブルーレイ特別版 
TCBD-0847 価格:5,200円+税
【仕様】2018年/日本/カラー/本編106分+特典映像/①DTS-HDマスターオーディオ5.1ch②DTS-HDマスターオーディオ2.0ch/16:9 1080P High Definition スコープサイズ/2層/1枚組

■DVD
TCED-4474 価格:3,800円+税
【仕様】2018年/日本/カラー/本編106分+特典映像/①ドルビーデジタル5.1ch②ドルビーデジタル2.0ch/16:9LB スコープサイズ/片面2層/1枚組
※仕様は変更となる場合がございます。 

レンタルDVD同時リリース!

発売元:日活  販売元:TCエンタテインメント

三宅唱監督映画『きみの鳥はうたえる』Blu-ray&DVDが2019年5月に発売 film190214-kiminotori-3-1200x1697

【キャスト】
柄本佑 石橋静河 染谷将太
足立智充 山本亜依 柴田貴哉 水間ロン
OMSB Hi’Spec 渡辺真起子 萩原聖人

【スタッフ】
監督・脚本:三宅唱
原作:佐藤泰志(『きみの鳥はうたえる』河出書房新社/クレイン刊)
音楽:Hi’Spec
企画・製作・プロデュース:菅原和博
プロデューサー:松井宏
撮影:四宮秀俊
照明:秋山恵二郎
録音:川井崇満
美術:井上心平
助監督:松尾崇
製作:函館シネマアイリス
制作:Pigdom

©HAKODATE CINEMA IRIS

【作品内容】函館郊外の書店で働く「僕」と一緒に暮らす失業中の静雄。「僕」と同じ書店で働く佐知子が加わり、3人は、夜通し酒を飲み、踊り、笑いあう。だが微妙なバランスのなかで成り立つ彼らの幸福な日々は、いつも終わりの予感と共にあった。『海炭市叙景』(2010)、『そこのみにて光輝く』(2014)、『オーバー・フェンス』(2016)に続く、佐藤泰志の小説の映画化4 作目。監督を務めたのは、『Playback』(2012)、『THE COCKPIT』(2015)など意欲的な作品を制作してきた新鋭・三宅唱。原作の骨格はそのままに、舞台を東京から函館へ移し、現代の物語として大胆に翻案した。語り手である「僕」を演じるのは、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)の柄本佑。友人・静雄役は、若手随一の実力派俳優、『空海−KU-KAI−美しき王妃の謎』(2018)の染谷将太。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017)で数多くの賞を獲得した石橋静河が、ふたりの男たちの間を行き来する佐知子役を透明感あふれる演技で魅せる。3人が過ごす何気ない日常を、かけがえのないきらめきと共に描いた本作。期待の若手俳優たちの瑞々しい演技は、見たことのない輝きで私たちを驚かせる。函館の街の匂い、夏の光をそのままに映し出し、若手実力派俳優と新鋭監督がつくりだした、今を生きる私たちのための青春映画。

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