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PR Presented by ahi.

——今回の<無彩色の痛点>においても“Botanical Romance”というテーマで作品を表現するということですが、そのテーマについて詳しく教えていただいてもよろしいですか。

生物ピラミッドみたいのがあって、それでは植物は人間よりも下なんですね。ただ人が植物を扱うのであれば、そのピラミッドのような関係ではなくて、ちゃんと植物にも意思があって、それに人間も応えるような関係でありたいと思っています。実際にそれを伝えるのに時間がかかって難しい部分があっても、僕自身はそういうスタンスでいなければいけないなと。今回で言うと、人にとって植物の終わりは色彩を見てだったりすると思うので、そういうのを取っ払った世界観を表現したいと思って<無彩色の痛点>というタイトルにしました。

——今回の展示はいつぐらいから構想が始まったのですか?

ヒカリエで<渇花>の展示している最中に、花が朽ちていくのを見てですね。ギャラリーにいる間、ずっとその作品を見ている間に構想ができて、展示が終わって2週間ぐらい経ってから取りかかりました。

——前回の展示の延長線上にある作品なんですね。

僕の中で、作品として出すものは繋がったテーマで表現したいと思っています。

——今回は映像での展示もありますね。相壁さんはどういった音楽を聴かれるんですか。

バンドで言うと……mouse on the keysとか、world’s end girlfriendとか。そういった音楽の影響は受けています。いまはバンドはやっていないのですが、<Paradise of Shadow>のときはまだやっていて、当時のバンドをしていた際に知り合った方に演奏してもらいました。

——今回の音楽は?

ピアニストの中村浩之さんです。

——<無彩色の痛点>はそのタイトルと、公開されているヴィヴィッドな色合いのヴィジュアルとのギャップを感じました。その辺りは意識されていますか?

僕の作品は色彩鮮やかなものが多いですが、結局それって人が見て、色彩豊かだと感じているだけだと思うので。それとのギャップや逆の意味でも捉えてほしいなと思って付けたタイトルでもあります。そしてそれは花の捉え方を広げてほしいっていうメッセージでもあるんです。花の世界は良くも悪くも閉鎖的で、入ってみないとわからないことも多いと思うので、そういった部分は丁寧に伝えていきたいと思っています。

【インタビュー】朽ちるさまを“押し花”で表現——フラワーアーティスト・相壁琢人の「無彩色の痛点」 interview_ahiaikabe_0I2C5952_1b-700x466 【インタビュー】朽ちるさまを“押し花”で表現——フラワーアーティスト・相壁琢人の「無彩色の痛点」 interview_ahiaikabe_0I2A7803-700x1049

——日本と海外で花に対する認識や付き合い方は違ったりするんでしょうか。

オランダとかドイツの市場に行かせてもらう機会があったのですが、やっぱりヨーロッパでは生活の中に花が存在していますし、もちろんアートも生活の中にあって、ちょっとした喫茶店に入ってもテーブルに花がある。それが日本だと、どこから花の世界に入っていいのかわからないという人も多いと思います。

——日本で花と言うと“いけばな”のようなイメージで、一般の人からしたら敷居が高い認識があるような気がします。

やっぱりそういう認識をされることはまだまだありますね。それこそ「花をやっています」と言うと誤解を招くこともありますし。情報に捉われすぎているというか。

——花に対するイメージを変えていきたいというのも相壁さんにはあると思いますが、それを踏まえて今回の展示はどのようなところを見てほしいですか?

会場は18人ぐらいしか入れない真四角のスペースなんですが、真っ暗にして両サイドの壁に写真を300枚ぐらい貼って、映像を投影します。それと水中で朽ちていく押し花を展示し、さらに床には押し花を敷き詰めようと考えています。

——幻想的な展示になりそうですね。

そうですね。会場は表参道なんですが、来る人が“異空間”を感じられるような展示にしたいです。今回の展示では水中で花が朽ちていく…っていうのが一番難しいと思うので、そこは実験的に準備を進めています。

——花が“朽ちる”という言葉も特徴的で、いい表現だと思いました。

花が“枯れる”と表現してしまうと、僕のイメージだとまだ生きているような気がして。それよりも“朽ちる”の方が、花の命の長さを最初から最後まで表現している。そういう部分も観に来てくれた人たちに伝わればいいなと思います。

【インタビュー】朽ちるさまを“押し花”で表現——フラワーアーティスト・相壁琢人の「無彩色の痛点」 interview_ahiaikabe_0I2C5805a-700x1050

EVENT INFORMATION

Pressed Flower Exhibition<無彩色の痛点>

2017.04.21(金)〜04.26(水)
OPEN 11:00/CLOSE 21:00
※04.23(日)〜20:00/04.26(水)〜18:00
表参道 ROCKET
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F
03-6434-9059
会期中無休・入場無料
オープニングパーティー:04.21(金)19:00〜21:00
詳細はこちら

【PROFILE】相壁琢人/Takuto aikabe

1985年生まれ。2015年より植物が未来へ繋がる可能性を提示するため、フラワーアーティスト・フラワーディレクションを開始。フラワーアート・保存に特化した押し花制作・アートディレクション・企画・作品コラボレーションなど活動は多岐に亘る。

・1985年 東京都板橋区生まれ。
・2010年 実家の花の仲卸を退職、フラワーアーティスト東信氏の元で働く。
・2015年 本格的に押花制作活動を開始。
・2015年6月 大分府内五番街にて花屋イベントを開催。
・2015年7月 沖縄名護市にて自然採取。
・2015年8月 東京下北沢レインボー倉庫にて花屋イベントを開催。
・2015年9月 東京下北沢レインボー倉庫にて花屋イベントを開催。
・2015年9月 東京東久留米市南沢フェスティバルにて花屋イベントを開催。
・2016年3月 渋谷WWWにて初の個展<Paradise of Shadow>を開催。
・2016年7月 渋谷ヒカリエ8/CUBE1,2,3で<渇花>を開催。
・2016年11月 移動型展示<デラべっぴん、おちてたよ>を開催。
・2017年2月 移動型展示<デラべっぴん、おちてたよ-第二版->を開催。

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Interview&text by yuji“RASCAL”nakamura(NaNo.works)
photo by 田中 生

ラスカル

ラスカル

NaNo.works/編集者/メッセンジャー

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