——<アジェンダN.Y>規模感、そして国内展示会との雰囲気の違い。

海外アパレル展示会。国内との違いをALDIESに聞いてみた agenda_3

<アジェンダN.Y>はJavits Centerという東京ビッグサイトのような場所で開催されました。日本の展示会だと<JFW-IFF(インターナショナル・ファッション・フェア)>のような規模感ですね。ストリートというカテゴリーはありますが、そこから先の細かいジャンル分けがないので、会場内では細かいカテゴリー別けはなく、さまざまなジャンルのアパレルウェアーやアイテムをそろえたブランドのブースがランダムに並びます。ここは国内のアパレル展示会との違いのひとつではないでしょうか。

海外アパレル展示会。国内との違いをALDIESに聞いてみた agenda_4

<アジェンダN.Y>だけではなく、N.Yで開催されていた他の展示会でも「ストリートスタイルなのか? トラッドスタイルなのか?」と、ざっくり分けられている印象が強いですね。今まで参加した北米の展示会や、ショップをまわり色々な方と交流していると、国内ファッションのカテゴリーやジャンルはとても細分化されていると感じさせられました。国内だと音楽のジャンルもとても細分化されていますが、それと似ているかもしれませんね。

——現地のバイヤーやプレスと接し感じた国内との価値観の違い。

海外アパレル展示会。国内との違いをALDIESに聞いてみた agenda_5

私の英語の理解力がそれほど高くないからこそ、より肌で感じることもできましたが、<アジェンダN.Y>に訪れるバイヤーやメディアは、ジャンルやカテゴリーに分けて選ぶというより、まずはデザインで判断。そして新しいアイデアが見えるブランド。そこに重点を置いているそうです。アメリカの方はALDIESのことを誰も知りません。それでもブランドネームじゃなくて、デザインを見て興味を持ってくれましたし、他のブースや会場内の雰囲気を見てもそこに重点を置いていることを感じ取ることができました。

——<アジェンダN.Y>で注目を浴びていたアイテム。

<アジェンダN.Y>ではスケート関連のブランドが盛り上がっていましたね。それでもブランドの大小に限らず、やはりデザインやアイデアのあるブランドのブースへと人が集まっていました。個人的にはMOKUYOBI THREADSという可愛いワッペン使いが特徴的なブランドが気になり、ALDIESにも合うと思いワッペンを仕入れようと思いましたが、ロットが合わなくて断念しました。

——<アジェンダN.Y>での国内ブランド、ALDIESへの反応。

ALDIESのデザインの特徴でもある、刺繍やチロリアンテープの使い方と民族的な生地の組み合わせ。こういったアイテムは他の国でもあまりないようで、評価は高かったと感じます。特にアジアンテイスト、そしてオリエンタルな雰囲気を感じさせるアイテムには反応が良く、バイヤーからもそのテイストを強く求められました。特に日本人だからでしょうか。日本ブランドに対しては、細かいディテールまでこだわりがあると感じられていました。そのような背景からか、ただ塗りつぶして見えるようにならないよう、針の振り方に気を使った見た目の刺繍を施したスカジャンに対しての反応は多かったです。また、今年のALDIESのテーマでもある謝謝Tシャツはバイヤーやプレスからも評価があり、オーダーも比較的にすぐいただけました。そういったバイヤーやプレスの反応を見て、コミュニケーションを取ることで、今後の北米でのテーマも見えてきた気がします。

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