――新作をリリースすることが決定した際、「これまで宣伝することにフォーカスを当てすぎた」と今までのプロモーションについて後悔しているとおっしゃっていましたが、その事について具体的に教えてください。
3rdアルバムをリリースして、ツアーを終えた後に僕らは疲れ果てていたんだよね。世界中をツアーで回って、バンドのことを何度も話し合って・・・そんな作業が永遠かのように続いていたんだ。何か終わる度に次にまた何かをしなきゃいけないという状態でね。メンバーの関係も近くなりすぎてお互いに対して嫌気もさしていたし、その後しばらくの間休みをとることにしたのさ。そのお陰で今作を作り始めた時に色々なことをメンバーの間で話せたんだ。「これまでのプロモーションの時にインタビューで僕ら何話していたっけ? あれって何にも意味ないこと話していたね。」みたく振り返ったりしてね(笑)。だから、新作をリリースした時にそのような事を言ったんだ。今回は、余裕をもって制作に取り掛かり始めることができて良かったよ。
――その休みの間はメンバーそれぞれ何されていたんですか?
このアルバムが出るまでの4年間、最初の2年は『トゥナイト』のツアーをしていたんだ。その後メンバーがお互い会わなくなって、それぞれの時間が1年ぐらいあったんだ。アレックスはレコードをプロデュースしたり、ニックはグラスゴーでサイド・プロジェクトのボックス・ゴーダックスってバンドのアルバムを作ったりしてね。その休みが終わったのが2011年の春だったかな? だから、次のアルバムはあまり考える期間を置かずに制作が始まったんだ。お金もあまりかけずにね。休みを取った後に北スコットランドのオークニ―諸島という場所でメンバーで集まって、12時間ぐらい散歩したんだよね。そこでの長い会話の中で「これまで3作品のあそこは駄目だったね。」とか振り返ることをしたんだ。どうやったら次にいい作品を作れるのか話したりして。すごく有意義な時間だったよ。
――その休みの期間、ボブ自身は音楽以外のことで何か活動はされましたか?
僕はとくに音楽に関わる事はやらなかったんだ。ニックのバンドのためにミュージック・ビデオは作ったけどね。あとはアート・スクールに元々通っていたことから、絵を描いたりしていたよ。自分の家に広いスペースがあって、そこでいくつか絵の作品を制作したんだ。