—–海外のアナログ盤市場の盛り上がりの背景には、むしろ若い世代が多く参入しているという要因がありますが、若い世代を取り込んでいくとこに関してはどのような考えをお持ちですか?
それも大変大事なことだと考えています。例えばその世代に人気のあるアーティストによる独占企画盤だったり、そうした企画を継続的におこないつつ、まずは店舗に足を運んでもらい、アナログ盤や中古盤から面白い音源を探すという体験の面白さのようなものを知っていただけたらなと思っています。また新しい音のアナログ化もどんどんおこなっていきたいと思っています。
—–それは素晴らしいですね。
アナログ盤をどうやって作ったらいいのかわからないというアーティストさんも結構いらっしゃって、そうしたニーズを我々がサポートしていくような仕組みも作っていきたいと思っています。
—–今回、すでに踊ってばかりの国、小島麻由美、大貫妙子、坂本慎太郎、チームしゃちほこ、クァンティック.などなど、若手からヴェテランまで様々なアーティストが限定盤や限定アイテムを提供していますよね。ただレコードを売るだけではなくて、独占盤を作ったり、アナログ盤でのリリースのサポートをしたりと、レーベルのような機能を持っているのも今回のショップの特徴のひとつですね。
そうですね。我々のような大型店がやるからには、これまでの中古盤ショップではなかなかできなかったこともやっていきたいという想いもあって。〈ソウル・ジャズ〉だったり〈ラフトレード〉だったり、海外ではレコード・ショップがレーベルの機能も兼ね備えているところって結構ありますよね。そうしたところを目指していけたらいいなって思っています。イヴェントもやってきたいですし。