Interview:オッカーヴィル・リヴァー(ウィル・シェフ)
――最新作『The Silver Gymnasium』はNPRの特設サイトや新作に合わせて作られたゲームにもあるようにウィルの幼少期や故郷にインスパイアーされた作品となったわけですが、それについて具体的にお聞かせください。また、なぜそういった振り返りを今作で行ったのでしょうか?
何事も「なんでそうしたの?」って聞かれると、正直ちゃんとした答えを返せないんだ。二つ選択肢があって、二つのうちの一つを何故選んだのかっていうのは答えられるかもしれないけど、アルバムのテーマとか、音楽の方向性とか、そういう大きな決断は直感に任せてるんだ。でも前から、特に田舎をセッティングとした幼少期について書きたかったんだ。故郷には愛着があったしね。自分にとって意味のあるものを作るためには自分の幼少期について書いた方がいいんじゃないかと思ってね。ただ単に幼少期について書いてもつまらないんじゃないかと思ってさ。何でこうしようと思ったのか、何で今これをしようと思ったのかはわからない。さっきも言ったように、大きな決断を下す時は直感に従ってるからね。それが一番なんだ。
――今作で7作目のアルバムとなりますが、これぞOkkervil!というサウンドに安心と共に嬉しくもなりました。その中で今作の制作方法に置いて、これまでと変わらない部分と今作で新たにチャレンジしたことがあればそれぞれお聞かせください。
“Okkervilサウンド”がなんなのか気になるね。正直僕もそれがなんなのかよくわからないから。僕が知ってるのは、アルバムを作ることは楽しいっていうことと、ルールは最初に決めておいた方がいいっていうこと。ルールは毎回変わったり、時によって些細なルールだったり、膨大なルールだったりする。だから”Okkervil Riverルール”っていうのは実際ないんだよね。だけど『ザ・シルヴァー・ジムネイジアム』で試みたことと言えば、表面がなめらかで静かなものを作ること、アコースティック・ギターの使い方やアプローチを少し変えてみること、フックはほとんどキーボードに任せること、細かいことじゃなくて曲(そしてアルバム)の全体像に焦点を当てること。あともう一つ最初から決めていたことはややこしいことをしてほしくなかったってこと。バンドのアレンジはできるだけ最小限に、そしてペースを早いものにしたかったんだ。
――バンドはテキサス州オースティンで結成されたわけですが、現在はニューヨークを拠点に置かれているのですよね? バンド活動を行う上でオースティンも絶好の場所だと思うのですが、なぜニューヨークという街に住んでいるのでしょうか?
オースティンには9年間いたから、そろそろ出たかったんだ。テキサス政府の無知で保守的な奴らが(これはテキサスの政府の人たち全員ではないけど、ほとんどだね)強欲な開発者たちがオースティンをジェネリックなものにしていくのが気に入らなかったんだ。あとは家族、そしてニュー・イングランドの近くにいたかったから。どちらも僕の力の源だからね。
――今回、初めての日本でのライブとなりますが、何か日本でやりたい、行きたい場所などはありますか?
楽しみすぎて頭が働かないよ! 計画を立て始めなきゃね。やりたいことは沢山あるんだ。
――今回の<Hostess Club Weekender>への意気込みと他に気になっている共演者がいればお聞かせください。
ニュートラル・ミルク・ホテルを見るのはもちろん待ちきれないね。あとはフォー・テット。そして他のバンドももちろん、全員のパフォーマンスが楽しみだよ! 僕たちのパフォーマンス面では、心に響くものを披露したいね。
Event Information
Release Information
2013.11.27 on sale! Artist:Juana Molina(フアナ・モリーナ) Title:Wed 21(ウェンズデイ 21) Hostess Entertainment HSE-60168 ¥2,490(tax incl.) ※日本盤はボーナストラック1曲、歌詞対訳、ライナーノーツ 付 |