ュートラル・ミルク・ホテルやディアハンターの出演が決定している、第6回目11月開催の<Hostess Club Weekender(以下、HCW)>。

そこで今回Qeticでは<HCW>開催に向け、出演者に事前インタビューを敢行! <FUJI ROCK FESTIVAL>にてCONGOTRONICS VS. ROCKERS との共演の記憶が強烈に残るフアナ・モリーナ、カリスマ・ソングライターのウィル・シェフを中心にテキサス州オースティンにて結成されたオッカーヴィル・リヴァー(祝初来日!)、カナダのエレクトロ・ポップ・バンドアウストラにメールインタビューしちゃいました! 開催まであと2日。インタビューをみて予習しましょう!!

目次
Interview:アウストラ(Austra)
Interview:フアナ・モリーナ(Juana Molina)
Interview:オッカーヴィル・リヴァー(Okkervil River)

Interview:アウストラ(ケイティ・ステルマニス)

——最新作『オリンピア』でこだわったポイントをお聞かせ下さい。

オリンピアの制作はライブのエネルギーを取り入れたかったの。最初のアルバムは割とダークで切り詰めたような仕上がりだったんだけど、ライブで演奏することによって、サウンドが精力的に開花されていったのよね。これを新作で再現したいって思っていたから、ほとんどライブ演奏してレコーディングに挑んだわ。テクニカルなところを細かく調整するんじゃなくて、サウンドにフォーカスを当てて、曲は私(ケイティ)だけが作曲するんじゃなくて、グループ全員で作曲をしたわ。

——最新作『Olympia』では曲名から“Forgive Me”や“Hurt Me Know”などの曲に見られるストレートな歌詞が気になりました。これはケイティの実体験から書かれたものなのでしょうか?  また、作詞のインスピレーションとなったものがあれば、お聞かせください。

曲たちはまっすぐで正直。意図的にそうしたの。聴いてる人がすぐに歌詞を感じ取れるようにダイレクトなものを書いてみたくて。あとは感情を吐き出す感じではあるけど、自分の経験についても書きたかったわ。作詞のインスピレーションとしてはキャロル・キングやドリー・パートンのようなクラシック・ソング・ライター、あとここ最近の歌手では、キャット・パワーよ。

——最新作『Olympia』制作中にインスピレーションとなった音楽、映画、アート、事柄、人物などあればお聞かせください。

ポーティスヘッドの3作目には多大なる影響を受けたわ。あとはデトロイトやシカゴのテクノやハウスのレコーディング。ざっくり言えば、アナログなもの、そして80年代前半に実際ミュージシャンがライブ演奏していたダンス・ミュージックに影響されたわ。

——“Lose It”や“Painful Like”のミュージックビデオなどAustraは映像へのこだわりも素晴らしいなと思うのですが、これらはそれぞれどういったアイデアから生まれるのでしょうか?

“Lose It”は最高なディレクター、M Blashとお仕事することができたの。ビデオの構成を最初に読んだときは、実は何が起こるか全く想像つかなかったんだけど、バイブが好きで、彼を選んだの。未だに完璧に理解できていないんだけど、アウストラのビデオの中で私の一番のお気に入りになったわ。私たちのバンドの美学を作りあげる、いいものになったと思う。彼とはもう一つビデオを一緒に制作して、数ヵ月後にリリースされる予定なの。”Hurt Me Now”のビデオよ。“Painful Like”ではビデオの構成に私自身も割と率先的にアイディアを出していてね。ヴィジュアルはエフェクトをデジタルじゃなくて、アナログで作る90年代のサイファイ映画を思わせるような仕上がりにしたかったの。よく”ペインフル・ライク”をゴミの上でお鍋を叩きながら演奏することを想像するから、ガーベッジ・ペイル・キッズやニンジャ・タートルズ、スーパー・マリオ・ブラザーズからヴィジュアル的な要素を取り入れることがとてもしっくりきたのよね。ここではトロントの操り人形師のExplodingMotor Carと手を組んだわ。ライヴ・パフォーマンスの面ではMango Peelerが制作をしてくれたの。Mango Peelerは日本で好評って聞くわよ!

“Lose It”

“Painful Like”

——今回、初めての日本でのライブとなりますが、何か日本でやりたい、行きたい場所などはありますか?

日本に行くことは本当に何年も夢見ていたの! 特に東京に関してはとても素敵なことをいつも聞くのよ! 何ヶ月か滞在していた友達もいて、彼ら本当にエンジョイしていたの! 電車に乗ったり、美味しいご飯を食べたり、アートやファッションを見たいわ! とにかく全部を体験したいわ。

——今回の<Hostess Club Weekender>への意気込みと他に気になっている共演者がいればお聞かせください。

とても楽しみよ! ヴィジュアル面では気合を入れていきたいと思っているからそれは私たちのパフォーマンスから期待していいわよ。トロントにあるチャイニーズ・オペラから借りた背景幕があってね。美しい青い山の情景が描かれていて、照らされるライティングによって、山の色がドラマチックに変わるものなのよ。

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