【インタビュー】一夫多妻制アイドルユニット「清 竜人２５」。痛快にして爽快な計画解散に迫る！

「いわゆるストーリーは終わるんだけど、絵本を読み終わった後の感覚になって欲しかった」（清 竜人）

——ニューアルバムに話を移すと、最後のアルバムなので、もう少しさよなら感やフェアウェル感がある作風を予想していましたが。とても最後の作品とは思えないぐらいの、これからも物語は続いていくエンドレス感や、ややもすると、これから度を感じました。

竜人　おっしゃられる通り終幕感はあえて避けました。それってグループのコンセプト的にも似合わない気がしていたので。あえて仰々しく、「これでおしまいですよ、Fin.」って感じにはしたくなくて。いわゆるストーリーは終わるんだけど、絵本を読み終わった後の感覚になって欲しかったんです。

——読み手の中でその続きがつづられていく、みたいな。

竜人　まさしく。「王子様とお姫様は幸せに暮らしましたとさ」で終わりにしたくて。けっして最後に死ぬって終わり方にはしませんでした。

——分かります。通常ならM-4.の“25♡”をラストに持ってきそうなところですが、あえて最後は「LOVE＆WIFE＆PEACE♡」にして、しかもそれが頭の「愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡」に繋がっているという。あのエンドレスさやエターナル感は秀逸でした。

竜人　とてもベストな聴き方をして下さってホント嬉しいです。（メンバーに向かって）こういった聴き方をしてくれなくちゃ！　ほんと今回、自分が一番大変だったのが、この曲順で。最初から最後までベストだと自負しています。なのでシャッフル絶対不可で！！　それこそこの曲順のまま延々聴いて欲しいんです。

清 竜人２５「LOVE＆WIFE＆PEACE♡」MV

清 竜人２５「愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡」MV

——今作は特に多幸感がたっぷりで。

竜人　極論を言うと楽曲のメロディとかアレンジとか歌詞等は二の次で、それよりはグループの持つ特性を活かせる楽曲の方に注力してきましたから。細かいところよりも全体の雰囲気やテイストを重視していった結果がこの甘さに繋がったというか。

——しかも凄く大団円感がある。

竜人　もちろん１stアルバムの延長線上の2ndアルバムではあるんですが、ある程度差別化を図りたいというところで、よりカラフルでポップな曲を増やしたいというのはありました。あと、お客さんも参加出来る曲とか。1stは打ち込み寄りのサウンドが多かったので、今回はプログラミングであれど生っぽい音の曲を増やしたかったところもあって。

——最後の全国ツアーやラストコンサートについての意気込み等をお聞かせ下さい。

亜美　今まで会えなかった方々にも沢山会えるであろうライブになりそうです。

咲乃　とにかく楽しみたいですね。ライブもですが、楽屋もライブ後の打ち上げも。全部楽しみ抜きます。

優華　その幸せな感じがむちゃくちゃステージからも感じとってもらえると思うんです。

亜美　そうそう。そのむちゃくちゃ幸せな感じを出していきたいよね。

美咲　と言いつつ、普段の私たちがそのまま出ちゃうんでしょうけど（笑）。

可恩　もう一生ないので、是非各地や幕張に来て欲しいです。

美咲　絶対楽しいライブにするので、みなさん是非遊びに来て下さい。

——今後のみなさんの活動を教えて下さい。

咲乃　みんな家庭に入って専業主婦になります！

亜美　清姓としては、これで終わりなので、夢や今後はあえて語りません。

可恩　旦那さまと共に幸せになります。

優華　「夫人たちは、旦那様と一緒に一生幸せに暮らしましたとさ、おしまい」、みたいな、ね（笑）。

竜人　俺はね、TOWN（竜人の新しいプロジェクト）のツアーとかやるから。

亜美　ずるい！！　既に心ここにあらずでしょ？　（私に向かい）聞いて下さいよ。先日も最後のMVの撮影の際に、お疲れ様の挨拶を終えたら、1人だけ先にエレベーターに乗って私たちを置いて下に行っちゃったんです。その時に、“もう、気持ちは次に向かってるんだな……”って悟りました。この前も２５のライブのリハーサルの時に、周りはみんな２５のTシャツを着て心を一つにしているのに、自分だけTOWNのTシャツを着てきているし！

咲乃　あっ、気持ちはそっちにいっちゃってるんだ……って。

亜美　分かりやすい男！！　あれは、かなりショックでした！！

可恩　今までにないぐらい不満がここで爆発しちゃった（笑）。

亜美　（竜人に向かって）絶対に寂しくなるから、解散したら！！

竜人　寂しくなったら、違った女の子たちを集めて、また別のアイドルグループを始めるよ（笑）。

亜美　そうしたら、またオーディションを受けに行ってやるから（笑）！！

——（笑）。まぁ、まぁ、まぁ。解散前に離婚されてもこちらも困るので。我々はここで退散するとします（笑）。続きは、ごゆっくりと——。

——一同　（爆笑）。

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photo by Hideyuki Seta
styling by 佐野夏水
hair ＆ make-up direction by 松永香織
hair ＆ make-up by手塚裕美, Midori