京都発信のメロコアバンド、LABRETの現在地

——ところで、バンドと並行してらっしゃるアクセサリー制作のことを伺いたいんですが。そもそも何故作ろうと思ったんですか？

10-9　「ALTAIR」は僕しか関与していないんですけど、きっかけは下北を歩いてる時、古着屋にすごくきれいなランプがあったんですよ。「めちゃきれいやな」と思って、値段を見たんですけどすごく高くて「これは買えんな」と。で、昔からいろいろ自分で作ったりするのが好きだったので、「自分で作られへんかな？」と思って調べてみたら、そんなにむずかしくなさそうに感じて、たまたま家の近くにステンドグラスの工房があったので、そこで３ヶ月ぐらい教えてもらって、その間に工具を揃えてっていうのがきっかけですね。

——因みに「ALTAIR」の名前の由来は？

10-9　夏の大三角形の星の一つで。僕、三角形も好きな形で。ま、響きがすごい好きなこともあって、僕らの曲の中にも“アルタイル”って曲があるんですけど、それぐらい好きな単語の一つなんです。僕が7月生まれっていうのもあって、名づけました。

——10-9さんの中ではアクセサリー制作もひとつの表現として捉えてるんですか？

10-9　そうですね。色が好きなんです。だからシルバーアクセサリーか、ステンドグラス・アクセサリーって言われたら絶対、ステンドグラスのほうが好きですし、色味の表現ができるっていうのは音楽ではちょっとむずかしいところではあるので、そこは楽しいですね。

——他のメンバーもモノ作りしたりしてるんですか？

R　僕、最近、カレー屋始めたんです（笑）。まだまだ何周もまわって理想に近づいていっいてる最中なんですけど、何事も集中するのが楽しいですね。僕は絵を描くのも好きで、バンドも絵を描くのも、カレー作るのも、1回ふっと頭に浮かぶと気になってしまって、夜中でも作り出してしまう時もあります（笑）。アーティストはモノを作るのが好きな人が多いんだと思います。