――これは想像ですが、<オズフェスト>にも出演していたマキシマム ザ ホルモンなども本当に感じていることを曲げずに表現するパワーが共通してるのかなと。

和嶋 そういうところは近いのかもしれません。見える形は違いますけど、いわゆるタイアップしたりとか売れるやり方じゃないやり方で、僕らはやらせてもらってきたから。好きなことをずっとやらせてもらってきて、それが逆にバンドのパワーになってるのかもしれないですね。変わらないですもん。

――人気の再燃も、続けてるからこそ起こることだと思いますし。

ナカジマ なんでしょ? ロックって20年前からそんなに進んでないじゃないですか?

鈴木研一 進んでるみたいですよ(笑)。

和嶋 (笑)。

ナカジマ じゃあオールドスタイルとして僕らを聴いてくれてるのかな? 若い人っていうのは。

鈴木 僕はもっとハードロック、人気あってもいいはずだと思ってるんだよね。

和嶋 でも現実はそうでもないですよ。

鈴木 日本はそうなんだよねー。別のジャンルのロックは一杯あるけどハードロックは少ない印象がある。それでちょっと物珍しさもあるんじゃないの? 今(笑)。

和嶋 かもしれない(笑)。でも、自分たちが言うのもナンですけど、これ王道のことをやってるんですよ。王道なんだけどなぜか僕らは異端と言われてしまうというかね?

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――まずこのビジュアルのせいじゃないですか?

和嶋 いや、海外のバンドだって相当変な格好してて(笑)。僕らは普通のロックを日本でやろうとしてるだけなんですけどね。

――とかく異端扱いされがちな人間椅子ですが、共感するバンドやアーティストはいらっしゃいますか?

和嶋 共感と言いますか、去年、筋少と一緒にやれたのは良かったなと思って。向こうのほうがずっと売れてて、一緒にやる感じではなかったんですけど、去年あたりから一緒のステージに立てるようになって。それは続けてきたから同じ土俵に来れたんだなって気がしてますね。

ナカジマ 僕は大先輩でもあるし、凄いなと思うのはROLLYさん。でもどんなバンドも音楽に真面目に向き合ってる人は共感しますね。フェスに出た時も、例えば旧知のフラワーカンパニーズなんかも、音楽のジャンルは違っても「あ、頑張ってんな」って思いますしね。

鈴木 俺、外タレで申し訳ないけど、去年、カクタス見に行って。もう70歳近いんだけど、カーマイン・アピスのドラムが現役の時と変わらなくて。俺ら47歳だから…まだまだ。

和嶋 23年はあるねぇ。

鈴木 ま、生きてればだけど(笑)。

和嶋 たぶん、20年超えると続くんだろうなぁって思うな。40過ぎてもまだやってんだったらたぶん一生やってんだろうなって気がしますね。40歳ぐらいが社会と折り合いつけるのか、それともまだ好きなこと続けるのか?っていう、一番、人生の中の節目というか(笑)。そこでやめずにやるってことは、もう一生やるってことなんですよ。