――20年以上のバンドの歴史の中で、音楽面以外の困難さがあったとしたら何でしょう。
和嶋 生活とかそういうことですか?
――3人揃って調子がいいとも限らないでしょうし。
鈴木 僕の場合は、太り過ぎて…調子悪い(小声で)。
ナカジマ ハハハ! 体調がね? どっかね?
鈴木 僕が最初だっただけで、みんなきますよ? それをいかにそうじゃなく見せるか? が大事。
――確かにむしろ迫力になってますよね(笑)。
鈴木 そうそう(笑)。
和嶋 健康の話からちょっと外れるけど、困難さを体験することって財産に繋がるんですよ。ある時のやり方がうまくいかなかったら、次はどうすればいいかっていうものだから、後悔じゃなくて、そういうふうに考えられるってことは、絶対、財産になるはずなんですよ。
――それにしても皆さん、仲がいいですよね。こんなに取材が立てこんでいても険悪なムードは皆無ですし。
和嶋 ぶっちゃけ、取材がこんなにあっていいなぁっていうか(笑)。嬉しいですよ。
――それは良かった(笑)。ちょっとくだけた質問なんですが皆さんの趣味をお聞きしたいんですが。和嶋さんは読書がお好きなんですよね。
和嶋 本は読みますね。最近読んでるのは、クリシュナムルティという人の本。本人は宗教家と言われるのをよしとしないんだけど、宗教的な感じの内容ですね。宗教や哲学関係が好きなもので。レコーディングが終わって、また読書熱が出てますね。
――どんなインスパイアがありますか?
和嶋 こう、日々を生きる上で悩みつつ、そんなことにこだわる必要はないと思ったりするんだけど、なかなか行動できなかったりして。自分でぼんやりとわかっていることを言語化してくれている人の本を読みますね。
――和嶋さんの書く歌詞もそうだと思うんですけど。
和嶋 うん。書いてる時は割と本質を言えたなと思う時もあるんですけど、普段の生活に戻ると全然ダメになるんですよ(笑)。
――じゃあ読書は癒しでもあると?
和嶋 僕はそうですね、たぶん。